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サッカー フットサル コラム 2023年1月12日

本命なしの大混戦となった高校サッカー 選手たちの戦術能力の高さを感じさせられた

後藤健生コラム by 後藤 健生
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しかし、そこで披露された試合はかなりのハイレベルなものだった。

最近の若い選手たちのプレーを見ていると、彼らがサッカーをよく知っていることに感心する。

ボールテクニックのうまい選手というのは、これまでも珍しい存在ではなかった。

今から50年近く前に、それまで関西地域で開催されていた全国高校サッカー選手権大会が首都圏で開催されるようになったが、その初年度の1976年度大会で静岡学園がドリブル主体の個人技のサッカーで旋風を巻き起こした。そして、それ以来、日本の若い選手のボール技術は着実に上がってきた。

だが、「そのテクニックを試合の中でどのように使っていくのか」という点で日本のサッカーは大きく立ち遅れていた。1990年代に入って、日本代表初の外国人監督となったハンス・オフトは代表選手に対して、「スリーライン」とか「アイコンタクト」といった英単語を使って、戦術の基礎から教え込んだ。それによって、日本代表はアジアカップに初優勝して、ワールドカップ・アジア予選突破まで「あと一歩」まで迫ったのだ。

それから30年の時を経て、若い選手たちは自分のプレーの特徴を試合の中でどのように生かしていくのかをはっきりとイメージしながら戦えるようになってきているのだ。

たとえばサイドバックの選手であれば、スピードを生かしてオーバーラップをしかけるのか、それともインナーラップを使ってMFとしてプレーするのか。それぞれ、自分のプレーの特徴を分かってプレーしている。センターバックの選手なら、自分のキックの特徴(ロングボールが得意なのか、正確なミドルレンジのキックがうまいのか)を考えて、どのようなパスをフィードするのかを考えている。

今大会には、ドイツのボルシア・メンヒェングラードバッハ加入が決まっている神村学園の福田師王を初め、198センチの長身を誇る森重陽介(日大藤沢)、総合的ストライカータイプの小林俊瑛(大津)といったようにCFに注目すべき選手がいた。いずれもまだまだ未完成の選手なのだが、彼らはいずれもCFとしての独特の“雰囲気”を醸し出していた。

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