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サッカー フットサル コラム 2022年6月6日

「世界最強」相手に、積極的にトライしたい日本代表。中盤で劣勢にならなければ、得点のチャンスは生まれる

後藤健生コラム by 後藤 健生
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マルキーニョス

マルキーニョス

ダニ・アウベスは39歳、チアゴ・シウバが37歳、アレックス・サンドロが31歳、マルキーニョスが28歳とブラジルの守備ラインは高齢化しているのだ(ガブリエウやミリトンのような若手DFもいるが、韓国戦では出場機会がなかった)。

日本の攻撃陣が伊東純也のドリブルや古橋亨梧の飛び出し、そして浅野拓磨や前田大然のランニングを武器に、スピードでかき回せば決定機を作ることは不可能ではない。

日本代表にとって6月の4試合での最大の課題は不在となった大迫勇也に代わるワントップの人選である。

パラグアイ戦では浅野が先発して先制ゴールという結果を残したが、万能型センターフォワードである上田綺世やセルティックで2桁ゴールを決めた古橋にかかる期待も大きい。

上田綺世

上田綺世

上田は大迫と同じように前線でボールを収めることができるので、上田が機能すれば日本代表は大迫がいる時と同じような攻撃の組み立てができる。それに対して、裏に抜けるスピードが武器の古橋や浅野、前田を中央で起用するとすれば、パス出しのタイミングなどを変えていく必要があるかもしれない。上田に対する期待が大きくなる理由だ。

しかし、一方で屈強なヨーロッパや南米のDFに対しては、大迫や上田のようなタイプよりもスピードで裏のスペースに飛び出すタイプの方が相手にとって嫌な存在かもしれない。

もちろん、上田は裏へ抜けてのシュートもうまい。トップに誰が起用されるにしても、ブラジル戦では日本人選手のスピードと俊敏性を活用してゴール前で相手の裏を取る攻撃で活路を見出してもらいたいものだ。

南野拓実

南野拓実

ブラジルのゴール前での守備を混乱させることができれば、狭いスペースの中でもシュートを打つのがうまい南野拓実が決めるチャンスが生まれるし、パラグアイ戦でも決めた田中のミドルシュートが威力を発揮できるかもしれない。

ブラジルは、韓国戦では直前に合流となったチャンピオンズリーグ決勝組(レアル・マドリード、リヴァプールの選手)の多くをベンチスタートとさせた(先発起用はMFカゼミーロのみ)。GKもアリソンではなく、ウェベルトンだった。

しかし、日本戦ではすべてのメンバーを使ってフルメンバーで来る。移動の疲れも取れ、時差調整もすませたブラジル代表が韓国戦以上の戦力となることは必至だ。ワールドカップへの準備ということを考えれば、ブラジルにとっても重要な試合なのだ。

当日は雨の予報だが、国立競技場の素晴らしいピッチの上でハイレベルの試合が見られることだろう。

ブラジル代表

ブラジル代表

文:後藤健生
写真:Noriko NAGANO

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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