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また、プレッシングをかけてボールを奪った時には、そのボールをすぐに奪い返されることなくなんとか繋いで攻撃に転じたい。
韓国もせっかく孫興民(ソン・フンミン)など攻撃のタレントがいたのに、中盤で劣勢に追い込まれてしまったせいで、ボールを奪えても後方に戻してしまう場面が多かった。
中盤での戦いこそが、ゲーム全体の流れに大きく影響する。
田中碧
苦戦を強いられたアジア最終予選で日本が盛り返せたのは遠藤航を中心にした守田英正、田中碧とのトライアングルが機能したからだ。
遠藤はパラグアイ戦でも相手との格の違いを見せつけるような圧倒的な存在感を見せたが、ブラジル相手でどこまで通用するか。中盤で劣勢に立たされなければ十分に活路は見いだせる。守田のコンディションが心配されるが、パラグアイ戦で攻守に貢献した原口元気を起用しても十分に戦えるはずだ。
MFの3人でボールを奪い、ブラジルのアンカーであるカゼミーロの脇のスペースを守田(または原口)、田中が利用して、前線に良いボールを供給できれば攻撃の形が作れるはずだ。
韓国は守備に追われて前半は攻撃の形をほとんど作れず、攻め込んだ場面はわずか3回しかなかったが、それでも黄義助(ファン・ウィジョ)がチアゴ・シウバを背にしながら反転してシュートを決めて一時は同点とすることに成功した。
後半の終盤にも、大差をつけたブラジルがメンバーを次々と入れ替えてやや守備に緩みを見せたのに乗じて、韓国が何度かチャンスを作った。
試合のスタッツを見ると全体のシュート数は25本対7本とブラジルが圧倒的だったが、韓国の7本のシュートのうちなんと6本は枠をとらえていた(ブラジルの枠内シュートは9本)。
ブラジルは首位で突破したワールドカップ南米予選では17試合で5失点と「守備の強さ」が目立ったが、韓国戦を見る限りでは「守備は安泰」とは思えなかった。ワールドカップ本大会では、ヨーロッパ勢の速さのある攻撃に苦しむのではないだろうか。
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