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サッカー フットサル コラム 2020年12月16日

取り消されたヴィッセル神戸の追加点! 一向に改善されないアジアの誤ったVAR基準

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ところが、アジアの審判、とくに中東の審判は「ファウルがあればすぐに笛を吹く」という基準を採用していおり、接触プレーで選手が倒れればすぐに笛を吹いてしまう。

そのため、日本のDFはJリーグであれば流してもらえるような接触プレーで反則を取られてしまうのでかなり神経を使うことになる。

そうした“アジア基準”を頭に入れておけば、たしかにあの安井のプレーは彼らの基準ならファウルを取られても仕方がないという気がするが、シュクララ主審はすぐそばで見ていながらノーファウルと判断してプレーを続行させたのだ(シュクララという審判は、中東の中では高いレベルにある信頼に足る審判員だ)。

判定基準はもちろん統一しておいてほしい。だが、国際試合で判定基準がズレてしまうというのは、ある程度は仕方のないことでもある。担当審判の癖を事前に上方修正しておいて、それに順応する必要があるのだ。いや、むしろそうした審判の癖を利用してFKやPKを獲得する方法を考えるべきだろう。

従って、安井のプレーがファウルかどうかについては何も言うべきことはない。

問題なのは2番目の論点。つまり、安井のプレーに対してVARを適用することの是非である。

日本サッカー協会のサイトに「ルールを知ろう!」というページばあって、そこではVARに関して次のような説明がある。

「VARはすべての事象に介入するわけではなく、役割はあくまでもフィールドの審判員のサポートです。VARは、最良の判定を見つけようとするものではなく、『はっきりとした明白な間違い』をなくすためのシステムです。VARを担当する審判員が自身に問うことは、『その判定が正しかったのか?』ではなく、『その判定ははっきりとした明白な間違いであったのか?』です。すなわち、ほとんど全ての人が『その判定は明らかに間違っている』と思う以外は、VARがその事象に介入することはしません」

つまり、明らかな誤審を防ぐために存在するのがVARであり、一つひとつのプレーが反則だったかどうかを検証することはその目的ではないはずなのだ。

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