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サッカー フットサル コラム 2020年7月10日

良い内容のサッカーをした仙台と横浜FC。優れた指導者が作り上げた機能的な組織

後藤健生コラム by 後藤 健生
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その後は、柏のネルシーニョ監督が選手交代を使い、システムを変更して反撃を試みるのだが、横浜FCは大きく戦い方を変えることなく、柏の攻撃をしっかりと受け止め続けて勝点3をゲットした。今シーズンは選手交代が5人まで認められるので、交代を使ったシステム変更が有効になる試合も多い。だが、「しっかりした組織を作っておけば相手のやり方が変わっても慌てずに済む」ということを横浜FCは証明してみせた。

仙台は、今年から木山隆之監督が指揮を執っている。木山監督はジェフ千葉でも、モンテディオ山形でも、組織的でバランスの取れた良いチームを作り、どちらもチームを昇格プレーオフに導いたことがある。山形では天皇杯準決勝進出も果たしている。その木山監督が仙台で、組織的なチームを作り上げても驚くには当たらないだろう。

柏レイソルを3対1で破った横浜FCは下平隆宏監督が昨年から指導しているが、下平監督にとって柏は“古巣”ということとなる。下部組織の監督として多くの若手を育て、2017年にはトップの監督としてJ1リーグ4位という成績を残している。

木山監督も、下平監督も、これまでもしっかりした組織作りをしてリーグ戦でも実績を残してきた日本人指導者だ。ジェフ千葉も、柏レイソルも、もう少し忍耐強くこの2人にチームを任せていれば上昇曲線を描くことができたような気もする。

こうした能力の高い日本人中堅指導者を見出すことこそが、中堅クラブにとっては最高の強化方法なのではないか。再開直後のJ1リーグを見ての、僕の感想である。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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