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サッカー フットサル コラム 2020年4月26日

長期戦を視野に入れれば無観客もやむなし。国際的にJリーグの認知度を上げるチャンス?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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早期開催が望まれる第二の理由はクラブ経営の問題だ。すでにJリーグはいくつもの支援策を決定しているし、北海道コンサドーレ札幌のように選手たちが給与の一部返納を申し出るといった動きもある。だが、試合が開催できずないままではいずれクラブの経営破綻も生じることになるだろう。無観客では入場料収入はなくなるが、公式戦を開催することで放映権料を得ることができるし、それに伴ってスポンサー収入も確保できる。

JリーグはDAZNとの独占契約によって多額の放映権料を獲得しているのだが、このような時期だけにできれば地上波放送なども増やして社会に元気を届けることも必要なのかもしれない。

また、もしJリーグが6月に再開できれば、海外での視聴者を増やす絶好の機会となる。ヨーロッパや南米の各国リーグは中断しており、2019/20年シーズンはそのまま終了となる公算が大きい。そして、来シーズンの開幕まで世界中のファンは試合に飢えた状態にあるのだ。リーグ戦を強行開催し続けているベラルーシ・リーグが各国で視聴されているということも話題になっているし、野球の世界でも無観客開催をしている台湾のプロ野球中継がアメリカで人気を集めているという。

Jリーグは、おそらくベラルーシ・リーグよりはレベルが上のはずだし、アンドレス・イニエスタというヨーロッパでも名の通ったスター選手もいる。各国でJリーグの存在を認知してもらうには絶好の機会になるだろう。

いずれにせよ、これからも状況は刻々と変化していくはずだ。無観客開催、通常階差の両面作戦で再開への準備を着々と進めていってほしい。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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