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サッカー フットサル コラム 2020年4月26日

長期戦を視野に入れれば無観客もやむなし。国際的にJリーグの認知度を上げるチャンス?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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海外でのウイルス蔓延が中国だけであれば、中国からの入国を全面的に停止し、それでも入ってきたウイルスの感染経路(クラスター)を逐一遮断することによって、かつての重症急性呼吸器症候群(SARS)の時のように国内での蔓延を防げる可能性があった。

だが、中国からの渡航禁止措置が遅れたこと、そしてウイルスの蔓延が中国だけでなく全世界に拡大してしまったことで、日本での蔓延は防げなくなった。4月23日時点での日本国内での感染者数は1万3000人を超えている。しかも、日本ではPCR検査が積極的に行われてこなかったのだから、実際の感染者数はこの数字よりはるかに多く、おそらく10万人以上には達していると思われる。

ただ、もし実際の感染者数が10万人程度だとすれば、致死率は1%を下回るので、このウイルスはそれほど強毒ではないということになる。感染拡大のスピードを遅らせ、重症患者の増加を抑えることによって医療崩壊さえ防げれば、被害は一定の範囲(たとえば、毎年数千人という季節性インフルエンザの死者数)に抑えられるはずだ。そうして徐々に既感染者数が増加し、無症状、軽症のまま抗体を獲得した人の数が増え、それが60〜70%に達すれば「社会的免疫」が達成され、蔓延は収束する。

ただ、そのためには感染拡大を鈍化させるために社会的活動の抑制(たとえば外出自粛とか「三密」の防止)を長期にわたって続けなくてはならない。治療薬が開発されるか、ワクチンが実用化されれば期間は短縮できるが、それにも最低で1年程度の時間はかかることだろう。

つまり、いずれにしても長期戦を覚悟しなければならならず、サッカーや野球を通常開催の形で再開できるのは早くても数か月後のことだ。

それなら、やはり無観客開催を選択せざるを得ない。

開催を急ぐべき一つ目の理由は選手たちのコンディションの問題だ。現在Jリーグクラブは活動を休止しており、選手たちは個々に自主トレーニングに励むしかない状態にあるが、本格的にトレーニングが再開できたとしても、試合を経験できない状態が半年以上続いたら、選手たちの技術レベルやフィジカル・コンディションは衰えてしまう。それを防ぐには、無観客でもいいから早期に公式戦を再開するしかない。

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