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サッカー フットサル コラム 2019年9月29日

リアリズムのサッカーで王者川崎を倒したV神戸。この路線で結果に満足するのか、それともバルサ化を求めるのか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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こうして失点さえ最低限に抑えておけば、なにしろ前線には世界最高のパス出しの名人イニエスタと、ゴール感覚に優れたダビド・ビジャがいるのだ。90分の間には、いくつかはチャンスがあるし、個の力で相手をねじ伏せることもできる。

それが、フィンク監督の狙いであり、いかにもフィンクらしい戦い方だ。

だが、神戸にとっては、それでいいのだろうか。高額の違約金を払ってイニエスタと契約したのは、クラブをバルセロナ化=パスで崩すサッカーをしたかったからなのではないか。リアリズムのサッカーで結果を出している今の状況をどう考えるか、である。

サポーターにとっては、まだ掴んだことのないタイトルが手に入るなら、リアリズムのサッカーを支持できるのかもしれない。

サポーターはともかく、問題は「バルセロナとの関係を強化しようと動いているオーナーの三木谷浩史氏(楽天の会長兼社長)がどう思うのか」である。多額の出資をしたが、成績が上がらなかった。そんな中で、結果が出始めたのだから万々歳なのか。そうであれば、来シーズン以降もフィンク監督の下でリアリズムを追及していけばいいのだが、三木谷オーナーは本当にそう思っているのか。もし、試合の内容に不満を持っていたとすれば、再びチームに介入するのかもしれない。

来シーズン以降もフィンク路線を継続して、リアリズムのサッカーでタイトル獲得を狙うのか、再びバルセロナ化を目指す、茨の道に戻ろうとするのか……。いずれにしても、神戸は注目に値するクラブの一つである。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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