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サッカー フットサル コラム 2019年9月29日

リアリズムのサッカーで王者川崎を倒したV神戸。この路線で結果に満足するのか、それともバルサ化を求めるのか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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日本中のスポーツ・ファンの耳目が「アイルランド戦」に集中していたのと同じ時間帯に、僕は川崎の等々力陸上競技場でJ1リーグ第27節の川崎フロンターレとヴィッセル神戸の試合を見ていた。

神戸は、「バルセロナ化」と称してアンドレス・イニエスタやダビド・ビジャ、セルジ・サンペールといったスペイン人選手たちと次々と契約したものの、一向に結果につながらず、トルステン・フィンクというドイツ人で、より現実主義的な試合をする監督を招聘。このところ、ようやく結果が付いてくるようになったところだ。

一方、川崎は風間八宏監督の時代からけっして攻め急がずにパスを回しながら相手の守備を崩すというサッカーに取り組み、一昨年、昨年とJ1リーグを連覇したチームだ。自らボールを動かし、技術と戦術眼の力で相手を崩す、きわめて“志の高い”チームだ。

バルセロナ化を目指すという神戸との対戦では、これまでパス・サッカーの完成度の違いを見せていた。2017年からは、神戸には負けなし。5回戦って、4勝1分という成績が残っている。

今回の等々力での試合も、立ち上がりからホームの川崎が完全にゲームを支配してしまった。

川崎はDF陣に故障者が多く、ボランチが本職の守田英正が右サイドバックに、左サイドバックが本職の車屋紳太郎がストッパーと、いつもと違う配置だったが、中盤での守備で上回って危なげなく試合を進める。小さなパスをつないで攻めながら、時々織り交ぜる裏へのロングボールが効果的で、10分にはDF谷口彰悟からのロングボールを飛び出した神戸のGK飯倉大樹が処理を誤り、阿倍浩之が狙うがCKに。12分には田中碧が持ち上がって縦に入れたボールに小林悠が合わせてループシュートを狙ったが、バーの上を越す……。そして、守っても神戸がエースのイニエスタにボールを集めるところに田中や下田北斗のボランチ2人が体を寄せて自由にプレーさせない。

20分を過ぎる頃まで川崎のビッグチャンスが続いていた。その後、神戸にもカウンターからのチャンスが生まれ始めたが、川崎とすれば前半の間に最低でも1点を取らなければいけない試合内容だった。

そして、前半終了間際の44分、中村憲剛と田中のパス交換を狙われて山口蛍にカットされ、そこからビジャ、そして右サイドにいた古橋亨梧に渡って、古橋が右サイドを突破して折り返したボールをビジャが強烈に叩き込んだ。

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