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今週のプレミアムゴールは、プレミアリーグ第36節マンチェスター・ユナイテッド対アーセナルの後半6分に決まった、ヘンリク・ムヒタリアンの同点ゴール!
美しい青空の下、試合前のセレモニーは、ファンを唸らせる名場面だった。今シーズンで退任が決まっているアーセン・ヴェンゲルに対し、サー・アレックス・ファーガソンから箱入りの記念カップが手渡された。その後、ファーガソンがジョゼ・モウリーニョを手招きで呼び寄せると、オールド・トラッフォードに、一時代を築いた圧巻の3ショットが実現している。
当たり前だが、みんな歳を取ったものだ。ファーガソンは表情が穏やかになった。ヴェンゲルの顔のしわは年々深くなった。モウリーニョの白髪もすっかり定着した。みんな歳を取った……と、そんなことを感じる自分も、等しく歳を取った。揃うはずの無かった3ショットを目にすると、時代が流れたことを実感する。
試合に話を移すと、ヨーロッパリーグ重視のアーセナルが若手中心のスタメンを組んだこともあり、特に前半はユナイテッドの個の力が際立った。16分にルカクのクロスから、サンチェスがヘディングシュートを放ち、こぼれ球をポグバが押し込む。ユナイテッドが先制した。
しかし、後半開始早々、アーセナルは反撃に出る。6分、高い位置からプレスをかけてパスミスを誘うと、ジャカがボールを奪い、ムヒタリアンへつないだ。
この後のムヒタリアンの駆け引きがうまい。左にパスコースはあったが、中間ポジションを取るDFリンデロフに対し、ドリブルで前にボールを運んだ。そして、ペナルティーエリア手前から、軽くシュートフェイクを数発見せる。すると、DFリンデロフがブロックに入るため、正面に回ってきたが、ムヒタリアンはその股をねらい、ゴロゴロシュート。
DFリンデロフの対応は、悪くなかった。シュート体勢に入ったムヒタリアンに対し、ファーサイドを切って、ニアをGKに任せながら寄せて行く。セオリー通りだ。ところが、ムヒタリアンがシュートフェイクを入れつつ、ペナルティーエリアへ侵入を図ったため、DFリンデロフはたまらず正面に立ち塞がろうとした。その瞬間、股を通されてしまったわけだ。
ムヒタリアンのほうも、あえてDFリンデロフがブラインドになるのを待ち、引きつけて打った。名手デ・ヘアとはいえ、DFに任せたコースを通されてしまっては、さすがに反応できない。シュートは引っ叩くだけが能ではない。駆け引きの面白さを見せてくれる、ムヒタリアンのゴールだった。
清水 英斗
サッカーライター。1979年生まれ、岐阜県下呂市出身。プレイヤー目線でサッカーを分析する独自の観点が魅力。著書に『サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術』、『サッカー観戦力が高まる~試合が100倍面白くなる100の視点』、『サッカー守備DF&GK練習メニュー 100』など。
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