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サイクルロードレース コラム 2026年7月23日

ツール第3週を走る選手全員が血液サンプルを提出 大会期間中のアンチ・ドーピングプログラムは依然進行中|ツール・ド・フランス2026

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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ツール・ド・フランス

スタートラインにならぶ総合首位のポガチャルと2位のエヴェネプール

終盤戦に差し掛かっているツール・ド・フランス2026。アルプスを駆けた先には、最終目的地パリへの到達が見えてくる。

そんななか、大会第3週に臨む全選手が2回目の休息日(7月20日)にアンチ・ドーピングプログラムの一環として血液サンプルを提出したことが明らかに。ツール期間中のドーピング検査が世界的に大きな注目を集めているが、その取り組みはいまも進んでいる。

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166人が血液サンプルを提出

これはフランス紙・レキップが最初に報じたもので、その後複数のメディアが続いた。今大会2回目の休息日時点でレースに残っていた166選手(のちに2選手がリタイア)が、フランス・アンチ・ドーピング機関(AFLD)のサポートを受けた国際検査機関(ITA)に血液サンプルを提供したという。同機関は今大会開幕前にも同様のサンプル提出を出場チームに求めており、再度の提出がこのほどなされたことになる。

ITAは、競技統括団体や大会主催者からは独立した立場にあり、アンチ・ドーピングにかかわる組織に対し、検査方法の企画や立案、実施、アドバイスを行う。実際、7月20日に「検査ミッション」として全選手を対象に実施したことを認め、声明では「継続的に実施しているトーピング防止プログラムの一環」と述べている。

ツール・ド・フランス

ポディウムにのぼるポガチャル

これは「アンチ・バイオロジカル・パスポートプログラム」と呼ばれ、尿の採取で行うドーピング検査とは別に、選手の血液中の生物学的変数を長期的にモニタリングするもの。あくまでもデータの管理が主となり、何らかの理由で不正行為が疑われる事態が起きた際の資料として用いられることが多いが、過去には基準値から大幅に逸脱していたことからアンチ・ドーピング違反が発覚した例も存在する。

レムコやセクサスは「検査時間帯」に検査官の訪問を受ける

今大会では、ヨナス・ヴィンゲゴーハンセンチーム ヴィスマ・リースアバイク)が競技外検査のために深夜2時に起こされたケースや、タデイ・ポガチャルUAEチームエミレーツ・XRG)へ早朝5時に検査員が訪れたといった事案が大きな話題となっている。

休息日には多数のチームが、前述の血液サンプル提出とは別にドーピング検査の対象となったことが関係者の証言などから明らかになっている。レムコ・エヴェネプールレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)は午後10時に検査を受け、ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム)のもとにも午後8時過ぎに検査官が訪れたとされる。

ヴィンゲゴーやポガチャルのケースでは深夜や早朝の実施を疑問視する向きも多いが、レムコやセクサスらは「午前6時から午後11時まで」と定められている検査時間帯の中で行われており、規則上は問題ない。

ツール・ド・フランス

世界三大スポーツイベントの一つといわれるツール・ド・フランス

なお、ITAはツール期間中に総計600件の検査を実施する予定にあると発表しており、それらの検体は10年にわたって保管されるという。

レースの進行と並行し、アンチ・ドーピングプログラムも継続される。レッドブル・ボーラ・ハンスグローエを指揮するラルフ・デンク氏は、この状況に関する報道陣の質問に対し、「自転車競技にはかつてドーピング違反が多発した暗い過去がある。それを乗り越え、現在はこのスポーツがクリーンであると示すうえでは検査を受けることも重要な要素。できる限り協力していきたい」と述べている。

文:福光 俊介 from Plateau de Solaison, France

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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