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サイクルロードレース コラム 2026年5月17日

ナルバエスが最後の10kmを独走し今大会2勝目 エウラリオはマリア・ローザで第1週最終日へ|ジロ・デ・イタリア2026 レースレポート:第8ステージ

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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ジロ・デ・イタリア

今大会2勝目を挙げたナルバエス

数十キロにわたってアタックとキャッチが繰り返されたジロ・デ・イタリア第8ステージ。レース後半に形成された3選手による先頭グループがやがてステージ優勝争いへと転化。フィニッシュ前10kmでアタックを成功させたジョナタン・ナルバエス(UAEチームエミレーツ・XRG)が、アンドレアス・レックネスン(ウノエックス・モビリティ)の追い上げをかわしてステージ優勝。第4ステージに続く今大会2勝目を挙げた。

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UAEが逃げに2人を送り込んで有利に展開

第8ステージは、キエーティの街を出発して、アドリア海沿いを北上。しばらく平坦路が続くが、海から離れるレース後半は丘陵地帯へ。立て続けに3級と4級のカテゴリー山岳を4つ越えるが、3つ目に上るカポダルコは4級山岳ながら最大勾配18%。結果的に、この上りが勝負を決定づけることとなった。

リアルスタート直後に6人が先行したが、これは集団の容認は得られず。その後も繰り返し出入りが続き、なかなか逃げが決まらない。

そんな中、アルベルト・ベッティオル(XDS・アスタナ チーム)のアタックにフィリッポ・ガンナネットカンパニー・イネオス)が反応。脚のある2人の逃げによって、集団はさらに活性化。10人程度のパックが追走を試みたり、単独追いが発生したりと慌ただしい。何とかリードを拡大しようとペースを上げたベッティオルとガンナだったが、集団に対して40秒差まで広げるのが精いっぱい。50kmにわたって逃げ続けたが、フィニッシュまで103kmを残して集団へと引き戻された。

ジロ・デ・イタリア

ガンナとベッティオルの逃げは上手くいかなかった

その後も大小の動きが繰り返され、一時的ながら集団が割れる時間帯も。時速50kmを超えようかというハイスピードの中で流れをつかんだのは、ナルバエスとミッケル・ビョーグのUAEチームエミレーツ・XRG勢。さらに、再三アタックを試みていたレックネスンが追いついて、3人が先頭グループを形成した。

それからもメイン集団では追走を試みる選手たちが現れて、最大で40人を超える大所帯が前を行く3人に迫ろうとする。先頭・追走両グループに個人総合上位の選手が含まれていないこともあって、集団は徐々に容認ムードへ。チーム ヴィスマ・リースアバイクバーレーン・ヴィクトリアスがこの状況を収めていく。

ジロ・デ・イタリア

ビョーグは幾度となくナルバエスを連れて抜け出す隙を狙っていた

先頭グループは主にビョーグが牽引し、後続とのタイム差を広げていく。追走グループは人数が多いあまりに協調態勢がうまく保てない様子。先行する3選手からステージ優勝者が出るのが濃厚な状勢となった。

ナルバエス「今日のマン・オブ・ザ・デイはミッケル・ビョーグだ」

決定打が生まれたのは、急坂カポダルコだった。ビョーグの牽引を受けたナルバエスがアタック。レックネスンは即座の反応こそできなかったものの、10秒程度の差で追い続ける。フィニッシュまで残すは10km。一度下って、フィニッシュ地フェルモへ向かう最後の上りへ。

この上りもナルバエスは力強く走り抜くと、レックネスンは追いつくことができず。ナルバエス自身は第4ステージに続く今大会2勝目、UAEチームエミレーツ・XRGとしては3勝目を挙げた。

「自分向きのステージだと思っていたんだ。チームメートとの連携もうまくいったよ。今日のマン・オブ・ザ・デイはミッケル・ビョーグだね。向かい風の中を先頭に立って走り続けてくれたんだ。最後は脚力勝負になると思っていたから、彼の働きのおかげで最後もスマートに走ることができたよ」(ナルバエス)

総合エースを務める予定だったジョアン・アルメイダが大会前に欠場を決め、今大会が始まってからは3選手がリタイア。5選手での戦いを強いられているが、ステージ優勝狙いという意味では決してネガティブではないと考えている。

「今日でいえば先頭に2人、追走集団に2人が入り、少ない人数でも有利にできることを証明したと思う。僕たちは強いチームなんだ」(ナルバエス)

追走グループを含め前を走った選手たちがステージ22位までを占めたのち、メイン集団がフィニッシュへとやってきた。残り1kmでマリア・ローザのアフォンソ・エウラリオがアタックしたことで各チームのエースクラスが急加速。最後はジャイ・ヒンドレー(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が、この日山岳賞のマリア・アッズーラを着て臨んだヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(チーム ヴィスマ・リースアバイク)を引き連れるようにして先着。両選手から2秒差でエウラリオたちが続いた。

ジロ・デ・イタリア

この日は第3集団となって走ったメイン集団

このステージを乗り切るには十分なマージンを持っていたエウラリオがマリア・ローザを着用して第1週最終日へ。1級山岳コルノ・アッレ・スカーレの頂上を目指す第9ステージでもジャージを守ることができるだろうか。

「一番の目標はマリア・ローザを守ること。全力を尽くさなきゃならないね。チーム一丸となって戦っているから、自信はあるよ。きっとタイムトライアル(第10ステージ)でジャージを手放すことになるけど、そこまでは何とかして着続けたいと考えている。その先のことはジャージが手元からなくなったときに検討するよ」(エウラリオ)

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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