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サイクル ロードレース コラム 2023年9月15日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第18ステージ】最愛の妻に捧げる今大会3勝目。レムコ・エヴェネプールが自らの誇りを守る圧巻の独走劇「僕は自分を誇りに思ってもいい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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今大会3勝目&山岳賞ジャージを獲得したエヴェネプール

今大会3勝目&山岳賞ジャージを獲得したエヴェネプール

脚と、頭と、ハートでつかみとった勝利。失意のうちに終わっても決しておかしくなかった3週間を、レムコ・エヴェネプールは鮮やかな独走で締めくくった。3つのステージ優勝を手にし、輝かしい山岳賞ジャージをまとって、3日後にマドリードへと凱旋する。総合争いにも、ある種の答えが出された。総合トップ3擁するユンボ・ヴィスマが、徹底的にレースを制御し、セップ・クスのマイヨ・ロホを完璧なやり方で守り切った。

「素晴らしいブエルタになった。たしかに総合獲りは上手く行かなかった。でも最高の調子でステージを終えられたし、ブエルタの終わりに、これほどの良い脚を披露することができた。僕は自分を誇りに思ってもいい」(エヴェネプール)

スタートからわずか15km走った先で、14選手が飛び出して行くと、あっさり逃げは許された。そこから先は、前と後ろとで、2つの異なるレースが繰り広げられることになる。

先頭集団は、当然のように、エヴェネプールが先導した。第13ステージで最悪の時を過ごし、マイヨ・ロホ争いから完全に脱落したディフェンディングチャンピオンは、翌日から逃げを繰り返した。第14ステージではリベンジの区間優勝をもぎ取った。山岳賞という新たな目標ができた。2日連続で前に行き、24時間前には、アングリルの中腹まで単独で逃げた。

つまり5ステージで4回目の逃げとなったこの日、エヴェネプールはこれまで以上に賢く立ち回った。まずは逃げ切りを確定させた。いつも通り逃げの友にそれほど多くを求めなかったけれど……それでも平地では、積極的に先頭交代を行った。上りでも、半分くらいは、周りに牽引を任せた。60kmほど逃げた先で、メイン集団に対するリードは早くも10分以上に開いた。

「逃げにとっては静かな1日だった。すぐに逃げ集団ができたし、プロトンも大きなタイム差をくれた。それに、逃げが出来た時に、『今日は僕の日だ』と感じた。脚の調子は最高だった」(エヴェネプール)

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