人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2023年7月31日

【Cycle*2023 ツール・ド・フランス ファム:レビュー】世代交代を象徴したトゥルマレ決戦 デミ・フォレリングが真の女王に! ファンフルーテンは6大会守ったグランツール女王の座を退く

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
  • Line
ツール・ド・フランス ファム

ひまわり畑を通り過ぎるプロトン

第5ステージでは、リカルダ・バウエルンファイント(キャニオン・スラム レーシング)がフィニッシュまでの35kmを独走。チームは当初、逃げに選手を送り込む予定だったが失敗。メイン集団を牽いて先行する選手たちを捕まえた後は、彼女がアタックするプランに切り替えていた。

この大会4回目の逃げ切りが第6ステージ。エマセシル・ノルスゴー(モビスター チーム)が迫りくるメイン集団をかわして、一番にフィニッシュへ到達。今大会最後のスプリントチャンスに燃えた選手たちを振り切った。これまではスプリンターとして走ってきたノルスゴーだが、ライバルの台頭や自身の怪我などで変化を受け入れる必要に迫られていた。

「私の脚質はもうスプリンターとは言えません。それを受け入れるために逃げにチャレンジしたようなものでした。ただ、本当に勝てるなんて…信じられません!」(エマセシル・ノルスゴー)

ここまでの間、コペッキーが第1ステージからのリードを守り、マイヨ・ジョーヌを着続けてきた。ただ、チーム SDワークスとしては波のある日々を送っていた。第4ステージではフォレリングがカステレインの存在に気づかぬままフィニッシュし、自身初のステージ優勝を逃したことに失望。第5ステージでは、2日前に勝ったウィーベスが胃腸炎で未出走。さらには、パンクによる車輪交換を行ったフォレリングがチームカーのスリップストリームを利用したとして、200スイスフランの罰金と20秒のペナルティタイムが課された。その際に第1監督のダニー・スタム氏が危険な運転をし、レース後にはコミッセール(審判団)に感情的な言動を行ったとして、大会から除外されている。

良い形でステージ2勝を挙げてムードが高まるモビスター チームと、同じくステージ2勝ながらどこか落ち着かないチーム SDワークス。両チームの空気感は、トゥルマレ登頂に直結するのでは…との見方もあった。

迎えた今大会のクイーンステージ。先に主導権を得たのはモビスター チームだった。逃げをすべて捕まえて登坂に入った1級山岳アスパンで、ファンフルーテンのためにペーシング。レース前半に落車し膝を負傷したリッパートが流血を押して牽引する。その流れから、頂上5km手前でファンフルーテンが仕掛けると、フォレリングとカタジナ・ニエウィアドマ(キャニオン・スラム レーシング)が反応する。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ