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サイクル ロードレース コラム 2023年7月9日

【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第8ステージ】マッズ・ピーダスンが“本職”のスプリントで念願のステージ優勝 「ラストダンス」カヴェンディッシュが落車でまさかのリタイア

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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【ハイライト】ツール・ド・フランス 第8ステージ|Cycle*2023

3選手は快調に飛ばして、集団に対して5分近いリードを得る。79km地点に設置された中間スプリントポイントはドゥラプラスが1位で通過し、少しおいてやってきたメイン集団ではヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)が先着。全体では4番手で、13ポイントを獲得。マイヨ・ヴェール争いをより優位にしている。

この直後にマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)が動いて、スプリンター陣数人が続いたが、さすがに集団も黙ってはいない。ユンボ・ヴィスマが中心に立って彼らを集団へと引き戻している。

衝撃のシーンは残り61kmで起きた。前日のステージ2位に入り、ベテラン健在をアピールしたばかりだったマーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタン チーム)が集団内で落車。右の鎖骨を押さえ、しばらくその場から動けなかった。何とか立ち上がったものの、バイクに戻ることはできずリタイア。ツール最多勝利記録の期待も膨らみ、今季限りでのキャリア終了で最後のツールだったが、悲しく、悔しい“終演”に。

そのときの状況をチームメートのジャンニ・モスコンが説明する。

「僕たちはプロトンの最後尾にいたんだ。そうしたら、目の前でクラッシュが起きた。ちょうどスピードが上がったタイミングで、マークも僕も踏み込もうとしたんだ。そうしたら、前の方で誰かがラインを変えて、そのはずみで数人が絡んでしまった。マークは彼らに乗っかるようにして落車してしまったんだ」(ジャンニ・モスコン)

すぐに病院へ搬送され、右鎖骨の骨折と診断されている。この結末には、大会ディレクターのクリスティアン・プリュドム氏もコメントを出さずにはいられなかった。

「(ツール最多勝利記録の)35勝目を彼は目指していました。昨日は2位で、より一層可能性が高まっていたのです。今日その夢が終わってしまいます。彼も、私も悲しくてなりません。彼はツール史上最高のスプリンターで間違いありません。尊敬に値する人物です」(ツール大会ディレクター:クリスティアン・プリュドム氏)

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