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サイクル ロードレース コラム 2023年7月6日

【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第5ステージ】勝利への啓示は一瞬のひらめき ジャイ・ヒンドレーが初出場初勝利でマイヨ・ジョーヌ! ポガチャルはヴィンゲゴーのアタック許し約1分の遅れ

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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単独で逃げるヒンドレー

単独で逃げるヒンドレー

「逃げに入った段階で、総合タイムを稼ぎたいと考えていた。ステージ優勝を意識したのはレースが進んでから。“これは勝利とマイヨ・ジョーヌを同時に手にできるかもしれない”と思ったんだ」(ヒンドレー)

約2分後方でも決定的な瞬間が訪れていた。セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)の牽きによってメイン集団が破壊されると、追随できたのはヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)とポガチャルだけ。そして、タイミングを計ったかのようにヴィンゲゴーがアタックすると、ポガチャルが遅れ始めた。

「UAEチームエミレーツの強さを考えると、そう簡単にアタックできるタイミングはやってこないと思っていた。セップ(クス)がハイスピードで上っている間も僕の脚はまったくダメージがなかったんだ。やってみるべきだと思ったね。アタックはテストのつもりだったのだけれど、タデイ(ポガチャル)に対して効果的なものになったよ」(ヨナス・ヴィンゲゴー)

そこからは、ヴィンゲゴーの「猛追ショー」である。逃げ残りの選手たちをパスしながら、ポガチャルとのリード拡大を図る。ポガチャルにはクスがマークにつき、追撃の芽を摘んでいく。ペースを上げきれないポガチャルは、上りで遅れていたチームメートでマイヨ・ジョーヌのアダム・イェーツら複数の総合系ライダーに追いつかれる格好に。ヴィンゲゴーは彼らに約1分の差をつけた。

後方が慌ただしくなっているのをよそに、ヒンドレーはラランスの街に敷かれるフィニッシュラインへまっしぐら。ライバルとのタイム差、ステージ1位のボーナスタイム(10秒)、さらにはマリー・ブランクの頂上に設定されたボーナスタイム(8秒)を利かせて、狙い通りにステージ優勝とマイヨ・ジョーヌ奪取を決めた。

「言葉にならないよ。そもそも僕が逃げに入ったときに何で他の総合系ライダーが反応しないのか疑問だったんだ。僕にはチームメートが一緒にいて、チーム戦術を立てられるメリットもあった。今日はスデ峠の麓に両親が来てくれていたんだ。そんな日に勝てるなんてね…もう胸がいっぱいだよ」(ヒンドレー)

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