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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第2ステージ】乾坤一擲のアタックを決めたヴィクトル・ラフェがキャリア最大の勝利 計画遂行をみずから引き寄せた確たる自信
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介無料動画
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第2ステージ|Cycle*2023
前日のステージでクラッシュしたリチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)が膝蓋骨の骨折で未出走。同じタイミングでの落車で肩甲骨を骨折したエンリク・マス(モビスター チーム)に続き、マイヨ・ジョーヌ候補が早々と大会を去ることに。一方で、トースタイン・トレーエン(ウノエックス・プロサイクリングチーム)は、肘の骨折を押して強行出走。「最悪だよ。今日から2日間が痛みのピークだと思う。でも走りたい。現状を乗り切りたいね」との言葉を残してコースへと向かった。
散発するアタックの中から、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(トタルエナジーズ)の動きをきっかけに、ニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)、レミ・カヴァニャ(スーダル・クイックステップ)が同調。3人逃げが決まり、集団との差は最大で5分近くまで開いた。
先頭メンバーで中心になったのは、山岳賞のマイヨ・アポワを着るパウレス。この日5つあるカテゴリー山岳のうち、4つを1位で通過。水玉ジャージのキープを決めている。
「今日のプランは逃げることだった。カヴァニャとボアッソンハーゲンが思っていたより早く遅れてしまって、結果的に脚を使うことになってしまったけど、トライしたことについては悔いはない。今はこの水玉のジャージで頭がいっぱいさ。どこまで着られるか挑戦してみるよ」(ニールソン・パウレス)
メイン集団は、リーダーチームのUAEチームエミレーツがペースをコントロールし、逃げとの差を少しずつ減らしていく。ペースが上がるにつれて集団内部は慌ただしくなっていき、残り40kmを切ったタイミングで通過したラウンドアバウトでは落車が発生。ヴィンゲゴーやベン・オコーナー(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム)といった総合系ライダーが一時的に足止めを余儀なくされたが、すぐに集団に復帰。この頃には、パウレスら先頭との差は2分台となっていた。
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