人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
クライマータイプの林原聖真(明治大学)、苦手のクリテリウムで3位表彰台。全日本学生クリテリウム
サイクルロードレースレポート by 明大スポーツ新聞部3位入賞を果たした林原(右)
5月28日(日)、雲一つない青空の下、東京都品川区の大井埠頭周回コースで、全日本学生選手権クリテリウムが開催された。1周7キロのコースを6周し、周回ごとのポイント制で争われる男子クリテリウムに、明治大学からは8人が出場。その中でもひときわ目立つ活躍を見せたのが林原聖真(法2=倉吉東)だ。
自転車好きコミュニティサイト(無料)のお知らせ
「スプリント勝負ではポイントが取れないと分かっていたので、逃げて点が取れればと思っていた」。その言葉通り、1周目から逃げのレースを展開した。1周目の終盤、林原はタイミングを見計らい、集団の先頭に躍り出る。
「僕が先頭に出ようとタイミングを見て踏んだ時に、1年の鈴木(澪・政経1=松山学院)が離れて僕を逃がして、集団をけん制してくれた」。チームとして事前から考えていた策ではなかったが、お互いの意図をくみ取った、とっさの判断が功を奏す。林原はそのままトップで逃げ切り5ポイントを獲得した。
その後はレース中盤まで、田村一暉(京都産業大学)との激しいトップ争いを繰り広げる。「(意識は)していなかった。田村選手は僕と違ってスプリントが得意で点を取ってくるので、僕は逃げて点を取るのをいつできるかということだけを考えていた」。
2・3週目のトップを連続で田村に奪われたものの、4周目には再び逃げのレースで首位通過。4周目を終え、田村を3ポイント差で追う2位に付けた。迎えた最終6周目。獲得ポイントが倍になる最終周で得点し逆転を狙いたい林原であったが、集団に付いていけず引き離されてしまう。
最終周でポイントを獲得することはできなかったが、2度のトップ通過で合計10ポイントを獲得。3位に食い込み、表彰台入りを果たした。「クリテリウムは苦手で点が取れると思っていなかったので、その中で3位を取れたのは素直にうれしい」。普段はロードレースを主戦場とし、上り坂や山岳を得意とするクライマータイプの林原だが、この日は専門外のクリテリウムで見事に結果を残した。
9位でゴールした小泉
また、昨年度はポイントを獲得できず悔しい思いをした小泉響貴(政経2=浦和北)は、3周目に3ポイントを獲得し全体9位。「昨年度は0ポイントで、もがくことすらできなかったが、今回は自分の足を使って少しはもがくことができた」と、入賞にはあと一歩届かなかったものの、昨年度からの成長を見せた。
それでも「(上位の選手と比べて)スピード差、トップスピードが全然違った。今後はトップスピードを上げる練習を重ねて、誰もついてこられないようなスピードをつけていきたい」と次代のエースはさらなる飛躍を誓った。
春先から大会が続く中でコンスタントに結果を残している明大自転車部。昨年度、創部初の全日本学生選手権(以下、インカレ)ロード総合優勝を果たした彼らが次に目指すのは、トラック、ロード合わせての真の学生日本一だ。
「昨年度以上にチームの結束力が強いように思える」(本間滋監督)。時にはチームのために自らを犠牲にすることを求められる自転車競技。1人はチームのために、チームは1人のために。インカレまで残り約3カ月、偉業達成に向けさらなるレベルアップを目指す。
文/写真:菅波陸哉(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
Cycle*2024 UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース
9月29日 午後5:25〜
-
Cycle* J:COM presents 2024 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
11月2日 午後2:30〜
-
11月11日 午後7:00〜
-
10月12日 午後9:00〜
-
【先行】Cycle*2024 宇都宮ジャパンカップ サイクルロードレース
10月20日 午前8:55〜
-
【限定】Cycle* ツール・ド・フランス2025 ルートプレゼンテーション
10月29日 午後6:55〜
-
10月10日 午後9:15〜
-
Cycle*2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第17ステージ
9月4日 午後9:50〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!