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サイクル ロードレース コラム 2023年5月12日

【ジロ・デ・イタリア2023 第6ステージ結果速報】ベテラン逃げ巧者2人がラスト300mでつかまり、マッズ・ピーダスンが全てのグランツールで区間優勝を果たす

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ヤングライダー賞
1 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)in 22h 50' 48''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 00' 28''
3 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 00''

チーム総合順位
1 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)in 68h 36' 13''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 01' 49''
3 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)+ 02' 15''

リタイア
167 クレモン・ルッソ(フランス/チーム アルケア・サムシック)

第7ステージコースマップ

第7ステージコースマップ

5月12日(金)第7ステージ
カプア > グラン・サッソ・ディタリア(カンポ・インペラトーレ)
218 km(山岳 ★★★★☆)

開幕から1週間。いわゆる「総合で誰が勝つのかはいまだ分からないが、誰が勝てないのかは判明する」日がやってきた。とびきり長いステージの果ての、ひどく長い山道と、ひときわ高い頂が、2023年ジロのマリア・ローザ候補を大きく絞り込む。

今大会で2番目に長い218kmのステージは、徐々にクレシェンドしていく。序盤約70kmは微妙に上り基調ではあるものの、いわゆる平坦路。しばらく南に留まっていたジロ一行は、開幕の地アブルッツォ州を目指して、真っ直ぐ北上する。

ステージ半ばで、イタリア半島を貫くアペニン山脈への横断を開始する。まずは無印の峠で小手調べ。そうはいっても勾配5%程度の上りが10kmも続く。さらには休む間もなく2級ロッカラーゾへ(登坂距離6.9km、平均勾配6.5%、最大12%)。ただしステージ中盤の起伏は、単なる前菜に過ぎない。その後しばらくは台地と、40km近くも続く長い下りを行く。一旦レースは仕切り直し。上りで千切れた選手たちも、遅れを取り戻すチャンスは十分にある。

ステージ最終4分の1に入ると、いよいよ本番突入。なにしろ最終盤は……2級カラーシオ13.5km+ほぼ下りのない台地5.5km+1級グラン・サッソ26.4km=46.8kmとほぼ登りっぱなし。前半カラーシオ(平均勾配6%、最大10%)がほぼ一定勾配が続き、淡々とリズムを刻める上りなら、後半グラン・サッソの大半は勾配が緩やかで、しかも上ったり下りたりを繰り返す。平均勾配もたったの3.4%でしかない。

しかし13世紀シチリア王により「皇帝の高原(カンポ・インペラトーレ)」と命名され、16世紀の詩人に「イタリアの巨大な石(グラン・サッソ・ディタリア)」と謳われ、1999年にマルコ・パンターニが独走勝利を飾ったこの地の、本当の神々しさは、ラスト4.5kmに凝縮されている。平均勾配はいきなり8.2%に跳ね上がり、最大13%にまで達する。さらに残り2.5kmで、今大会初めて、標高は2000mを超える。

実は2018年大会第9ステージとコースプロファイルはほぼ同じ。使用される3つの山岳も完全に一致する。あの日はラスト1kmまで1ダースの選手たちが先頭に残っていた。いまだ雪の残るアペニン山脈最高峰で、マリア・ローザ姿のサイモン・イェーツが、鮮やかに小集団スプリントを制している。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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