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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第18ステージ】山頂フィニッシュで赤いジャージのエヴェネプールが勝利「人生の中で新たに成し遂げたこと」
サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子ステージ優勝ももぎ取ったエヴェネプールは、全てを封じ込める王者たらん走りを披露した上、マスに対して2秒というタイム差すら押しつけた。スタート前は逃げ切りを予想していたエヴェネプールだったが、最終盤にはステージ優勝にも狙いを定めていた。
強烈なスプリントを放つエヴェネプール
「ラスト1kmでヘーシンクから15秒か20秒の差があったが、最終的には300m地点で追いつき、200m地点で勝負に出たんだ。なぜなら、かなりフラットだということを知っていたし、冬の間に大きく力を使った後のスプリントを練習していたから。その甲斐があったかな。最終的にクラース(・ロデウィック、クイックステップのスポーツディレクター)がエンリク(マス)と一緒に抜け出したと言ったから、その瞬間に『ステージ優勝も狙うんだ』と自分に言い聞かせたんだ。エンリクは本当にフェアプレーな男だよ。最終的に僕たちは協力してステージ優勝を目指した」(エヴェネプール)
最後の登りで最もアタックを繰り出したマスはステージ2位。
「僕にとっては非常にポジティブな一日だった。正直なところ、僕の特性に合った登りではなかったんだ。優勝はできなかったけど、チームやサポートが良かったから、ただただ全てを出し切るだけで良かった。チームのみんなにありがとうと言いたい。マドリードへの道で何が起こるかはまだ分からない。僕たちはできることは絶対に全てやってみるつもりだ」(エンリク・マス)
総合2位につけていたログリッチが前日から大会を去り、大幅な作戦変更を強いられたはずのユンボ・ヴィスマだが、この日はほとんどのメンバーが逃げへとトライした。最もステージ勝利まで近かったヘーシンクはステージ3位と、あとわずか届かなかった。
「最後の100mまでは素晴らしいレースだった。序盤は本当にタフな一日で、脚を回復させるのに時間がかかり、最後の登りでは集団の中に入って登り切ることができたので満足しているかな。昨日はプリモシュが転倒してスタートできなかったので、大変な一日だった。みんな彼と一緒に総合優勝するためにここに来たからね。でも僕は24時間かけてリセットした。本当に良かったよ。もし1回でも勝てたなら、もう少し嬉しかったかもしれないけどね」(ロベルト・ヘーシンク)
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