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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第18ステージ】山頂フィニッシュで赤いジャージのエヴェネプールが勝利「人生の中で新たに成し遂げたこと」
サイクルロードレースレポート by 滝沢 佳奈子この日、グルパマ・エフデジのブルーノ・アルミライルが気管支炎のため、アスタナカザクスタン チームのサムエーレ・バティステッラは発熱(Covid-19は陰性とのこと)によりDNS。合計136人の選手がスタートした。
リアルスタートを切ると、残りわずかなステージ勝利を目論んだ選手たちが多くアタック合戦を繰り広げる。しかし、スタートから30分も経たない頃、大きな落車が発生。スプリントジャージを着たマッズ・ピーダスンや山岳ジャージを着用するジェイ・ヴァイン、総合4位につけるカルロス・ロドリゲスなど、多くの選手が巻き込まれてしまう。
ピーダスンに怪我はなかったが、ロドリゲスはジャージの左半身が大きく破け、痛々しい擦過傷が残った。中でも、今大会躍進を見せている一人であったヴァインへの被害が最も大きかった。山岳賞ジャージを着用していたヴァインだったが、左手首付近を深く傷つけ、固定されたまま救急車に乗せられ、レースを降りることを余儀なくされた。
リチャル・カラパス
リアルスタートから1時間を過ぎた頃、出走人数のおよそ3分の1、40人を超える大人数の逃げグループが形成される。その中に総合に絡む選手はおらず、これまで山岳フィニッシュで2勝を挙げているリチャル・カラパスやティボー・ピノらが含まれていた。
また、前日にエースのプリモシュ・ログリッチを失ったユンボ・ヴィスマからも残されたステージ優勝に向けて、ロベルト・ヘーシンク、サム・オーメン、マイク・テウニッセンの3名が逃げグループへと送り込まれた。
前半のアップダウンを越えてレースも中盤に入り、「絶望」を意味するラ・デセスペラの2級山岳を皮切りに本格的な山岳が始まると、集団で動きがあった。前日に総合トップのグループに対して9秒のタイム差を稼いだ総合6位のジョアン・アルメイダとブランドン・マクナルティのUAEチームエミレーツの二人が飛び出したのだ。この動きについてアルメイダはこう話している。
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