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サイクル ロードレース コラム 2022年5月26日

【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第17ステージ】サンティアゴ・ブイトラゴが人生初のグランツール区間勝利「これはチームの勝利だし、僕ら家族の勝利だ」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「たしかにまだ決まってはいないけれど、徐々にいい感じにはなってきたよね。可能であれば、また木曜日(第18ステージ)に逃げるつもり」(ボウマン)

最初の3級峠からの下りで、残り82km、そのユンボが猛烈なスピードアップを敢行すると、大きかった逃げ集団が分裂する。細道と、濡れた路面と、集団を襲ったパニックとで、後の勝者ブイトラゴが地面に転がり落ちてしまったことさえあった。

やはり前区間に逃げた果てに逆に総合トップ10からはじき出され、チームに「信頼と犠牲に応えられず申し訳ない」と謝罪したギヨーム・マルタンは、先頭へのブリッジを成功させた。前日は7秒差の2位に泣いたアレンスマンも、必死の牽引を続けた。おかげで残り70km、逃げ集団は、再びボリュームを取り戻した。後方のマリア・ローザ集団に最大6分40秒差をつけ、つまり前日の区間勝者で、やっぱり今区間も逃げたヤン・ヒルトが暫定総合3位につけたこともあった。

マチュー・ファンデルプール

マチュー・ファンデルプール

前日も逃げていたのは、マチュー・ファンデルプールだって同じだ。いや、そもそも、初日ステージ覇者にして今大会初代マリア・ローザは、今大会の大集団スプリントフィニッシュ「以外」のすべてのステージでなにかしら仕出かしてきたし、4区間連続で長短の逃げを披露している。人生初めての「3週目」に突入しても(昨ツールは8日目を最後にリタイア)、まるで勢いは衰えない。それどころかこのジロは、まるでマチューの壮大なる実験室であるかのようだ。こんなファンデルプールは、残り65km、逃げ集団からさらに前へと飛び出した。

来る2つの1級峠を睨んだ、いわば先回り作戦だった。マルタン、フェリックス・ガルとアレッサンドロ・コーヴィの3人が同行し、置き去りにしてきた仲間たちには、1つ目の1級の麓で1分半差をつけた。しかし全長11kmの山道の、残り3kmで、ファンデルプール集団はクライマー集団にとらえられてしまう。カーシーが熱心に追走作業に励み、ボウマン、ヒルト、ブイトラゴ、ハイス・リームライゼと共に追いついてきたのだ。

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