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【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第17ステージ】サンティアゴ・ブイトラゴが人生初のグランツール区間勝利「これはチームの勝利だし、僕ら家族の勝利だ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかマチューの実験は終わらなかった。霧の山頂をボウマンが先頭通過し、下りに入ると……再びファンデルプールは加速した。10km以上の長いダウンヒルの途中で、ただリームライゼだけが追いついてきた。やはり続く1級峠の麓で、後続には約1分半差をつけた。対して山道は全長8km。1つ前の登りと比べて、3km短かった。だから山に登り始めると、いきなり加速し、独走へと持ち込んだ!
しかし昨季「U23版ツール・ド・フランス」ツール・ド・ラヴニールで総合4位に食い込み、さらには「山岳系ステージレース」ロンド・ド・リザールで総合を制した本格派山男は、マウンテンバイカーを逃さなかった。着実なテンポで追い上げると、残り3.3km=フィニッシュまで11.2km、リームライゼはついに単独で先頭に立った。
ちなみに人生初の難関山岳ステージ優勝はお預けとなってしまったけれど、ファンデルプールはその後も大きく崩れなかった。フィニッシュ手前で小さなマリア・ローザ集団に追い抜かれつつ、区間勝者から3分06秒差の12位で1日を終えた。
リームライゼのプロ1勝目も、残念ながらお預けとなる。2日連続逃げのカーシーとヒルトを振り払い、むしろ前日はランダのために最終盤まで働いたブイトラゴが、敢然と追走を始めたせいだ。第15ステージの逃げでは2位で悔し涙を流した22歳は、山頂直前、残り8.4kmで同い年のオランダ人をとらえた。
人生初のグランツール区間勝利を掴んだブイトラゴ
「今日の勝利の鍵は、『忍耐力』だった。2人が前に行ってしまった後も、最後の上りまで、じっとその時を待ったんだ」(ブイトラゴ)
そして、ほんの1か月だけ早く生まれたブイトラゴが、山頂に向かって爆発的な加速を切った。「頭の先から爪先まで乳酸で満ちていた」リームライゼは、それ以上は粘れなかった。勝負は決まった。
幸いにも道は広く、路面も乾いていた。約80km前に濡れた下りで落車したブイトラゴも、安全に、フィニッシュまで下り切った。プロ人生2度目の、そしてグランツールでは初めての勝利を、若き雄叫びと共につかみとった。
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