人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2021年9月29日

【Cycle*2021 UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース:レビュー】燃えるような脚と、冷静な頭脳。最後は本能が赴くままに自分の走りを貫いたアラフィリップ「たとえ負けたとしても、華やかな走りがしたい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line

1年前は観客のいないイモラサーキットへ単独で駆け込んだ。今年は鈴なりのファンたちの歓声を煽りながら、世界の頂点に立った。ジュリアン・アラフィリップが、史上7人目の世界選手権連覇を成功させた。

ジュリアン・アラフィリップ

連覇を成し遂げたジュリアン・アラフィリップ

「1年前に世界選を勝ち、1年間ジャージを着続けたのは、本当に信じられない経験だった。レインボージャージを輝かせようと努力し続けたし、自分がジャージにふさわしいレベルの選手であるよう、常に奮闘した。同時にそれは多大なエネルギーを要することでもあって、だからこの1年が終わったことに、ほっとしていた部分もあったんだ。今日からはようやく新たな目標を追い求められる、そんな気分だった。それでも、頭の片隅には、自分の立場に相応しい走りをしたいという思いもあった。そして僕は、その通りの走りを行った」(アラフィリップ)

こうして虹色を取り戻したアラフィリップは、フィニッシュラインでフランスのチームメートたちと喜びを分かち合った。TV実況席から走り出してきた妻マリオンさんとは熱い抱擁をかわし、ライバルであり友達でもあるスティバルやファンデルプールと健闘を称え合った。表彰台の上では、ファンアールトの優勝を願って詰めかけた大勢のベルギーファンたちと共に、クラッピングを楽しんだ。大好きな自転車レースを、大好きなやり方で勝てたことが、アラフィリップにとっては至上の喜びだった。

「僕は動きのあるレースが好きで、アタックが好き。虹色ジャージを着ていると、誰からもマークされるし、みんなが潰しにかかってくる。でも世界チャンピオンなのだから、すべてのレースを勝ちにいかねばならないんだ。でも、僕は、自分を変えようとは思わない。ロボットのような走りはしたくない。アタックし続けたい。楽しみ続けたい。たとえ負けたとしても、華やかな走りがしたい。うん、時には負けるだろう。いや、たくさん負けるだろう。でも僕は勝つためにすべてを尽くす。心をこめて。そんな走りがアルカンシェル姿で見せられたら、さらに美しいものとなるだろうね」(アラフィリップ)

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ