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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第2ステージ】ヤスパー・フィリプセンがグランツール区間2勝目でチームの偉業に貢献「最初の大きな目標は達成できた」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか無料動画
Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第2ステージ
ポジティヴなスパイラルに乗って、ヤスパー・フィリプセンが勝利をもぎ取った。2021年にチーム創設以来初めてグランツールへの出場権を手にしたアルペシン・フェニックスが、ジロ第2ステージ、ツール第2ステージに続く、ブエルタ第2ステージ勝利。これは同時に、大会最初のスプリントステージ全制覇でもあった(ツールは第3ステージ)。
ヤスパー・フィリプセン
「昨日チームチャットでその話題をしたんだ。夢見てたけど、なるべく考えないようにしてた。でもチームメートたちが最前線で素晴らしい仕事をしてくれた。本当に幸せだし、チームのみんなは自分たちを誇りに思ってもいい」(フィリップセン)
大会最初のラインステージは、いわゆる定型に則って幕を明けた。スタートと同時に、3選手が弾かれたように飛び出していく。つまりカハルラル・セグロスRGAのセルヒオ・マルティン、エウスカルテル・エウスカディのシャビエル・アスパレン、そしてブルゴスBHのディエゴ・ルビオ。収集すべき山岳ポイントはなく、中間ポイントさえひどく遠くに設定されていたけれど、主催者ワイルドカード枠で出場した地元3チームにとって初日逃げは義務のようなもの。わずか15kmほど走った先で、あっさり最大4分ほどのタイム差を奪った。
もちろん後方メイン集団では、スプリンターチームが静かに制御を開始した。まずはアルノー・デマール率いるグルパマ・FDJが隊列を組み、ほんの少し先でファビオ・ヤコブセン擁するドゥクーニンク・クイックステップも人員を前線に配置した。真夏の太陽が照りつける下で、2チームは淡々とコントロールに勤しんだ。
心配されていた風は、意地悪をしなかった。風向きの変化を意味するカーブが近づくたびに、プロトン内は軽い緊迫感に満たされたが……カーブを抜け出すたびに、いつだって集団は落ち着きを取り戻した。おかげで前方3人との距離は、ヨーヨーのように、伸び縮みを繰り返した。たとえば残り60kmで30秒にまで小さくなった差は、50kmでは再び1分半に広がった。
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