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サイクル ロードレース コラム 2021年6月8日

「ツールは選手にとっても特別なレース」新城幸也選手インタビュー ~ツール・ド・フランス、オリンピックにかける思い~

サイクルロードレースレポート by 浅野 真則
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新城幸也選手

先日14回目のグランツールとなるジロ・デ・イタリアを完走し、東京五輪に日本代表として出場することが決まっている新城幸也選手。日本を代表する彼にとっても、ツール・ド・フランスとオリンピックはそれぞれ特別なレースだという。新城選手にそれぞれのレースへの思いをうかがった。

ツール・ド・フランスは選手にとっても特別なレース

J SPORTS:現在の新城選手のコンディションはいかがでしょうか? ツアー・オブ・ジ・アルプスでは総合2位になったチームメイトのビルバオをアシストし、ジロ・デ・イタリアも走っていいコンディションに仕上がっていると感じられますが……。

新城:今シーズンは前半ターゲットをジロに定め、その後オリンピックまでいい調子で維持する――というのがざっくりとした方針。それに向けて昨年11月からトレーニングを積んでいるので、調子は順調に上がってきています。去年の今ごろと違って、新型コロナでレース自体が開催されるかどうか分からないという状況ではなく、対策を万全にした上でレースを開催するという方針が明確なので、選手としては安心できますね。

J SPORTS:コロナ禍の中、心がけている調整方法や取り組んでいることはありますか?

新城:気にしなきゃいけないんでしょうけど、必要以上に気にしないようにしています。ロックダウンではないので選手たちは外でトレーニングもできますし、そういう意味では自転車選手を取り巻く環境はいいと思います。レースがあればそれに向けて準備するだけです。
ただ、飛行機で移動するときなど、折あるごとにPCR検査をするのですが、鼻から検体を採取するのは慣れません。何度やってもつらい(笑)。
主催者やチームスタッフは大変だと思います。感染者を出さないようにホテルや施設の感染防止対策を万全にするのは大変だと思うので本当に感謝です。チーム内から陽性者が出るとチームごとリタイアになるので、チームスタッフも神経を使っているはずです。

J SPORTS:今まですべてのグランツールを走られていますが、ツール・ド・フランスと、ほかのグランツール(ジロ、ブエルタ)との違いはなんですか?

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