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サイクルロードレース コラム 2026年10月29日

世界王者マクナルティ、若武者セクサスら世界の一線級がさいたま新都心を駆け抜ける!|2026ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム プレビュー

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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さいたまクリテリウム

さいたまクリテリウム、昨年の優勝者はヨナス・ヴィンゲゴーハンセン

今年も熱く、華やかなドラマが繰り広げられたツール・ド・フランス。世界最大の自転車ロードレースにふさわしい戦いは、世界中が熱狂。もちろん、日本のファンも感動と驚きの展開に一喜一憂した。

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あの夏のインパクトは、どこまでも私たちの心の中に残っている。魅力満載のツール・ド・フランスと日本の人々とをつなぐ大きなコンテンツこそが、“ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム”。夏に感じた興奮が、日本で再現される。

開催は今年で12回目。シーズンの“顔”となった選手たちが秋の日本にやってくるのは、今ではすっかり恒例行事になった。

ツールの熱狂を日本で

思い起こせば、このクリテリウムこそがある種の原点ともいえる。今でこそ数カ国でツール関連行事が行われるようになったが、さいたま開催こそが「ツール・ド・フランスの名を冠した大会」としては世界初だった。ツール第100回記念大会が行われた2013年に初開催。本場ヨーロッパで築かれているロードレースのエッセンスを日本に持ち込むことが、大きなコンセプトになっている。

主催するのはもちろん、ツールと同じくA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)で、現場スタッフやメディアも本番同様。コース内外の演出やバリケードもツールで実際に使用されているものが採用される。そこへさいたま新都心の高層ビル群の景色が相まって、このクリテリウムならではのコントラストが生まれている。

アルカンシエルも参戦! 世界最高峰のトップレーサーが日本に集う

例年チャンピオンクラスのライダーがさいたまに集結するが、今年もすごいメンバーが来日を決めている。

一番の注目は、マイヨ・アルカンシエルがさいたまを駆けることだ。9月に行われたUCI世界選手権大会のロードレースを制したブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ・XRG)がやってくる。虹をまとう姿も完全に板につき、日頃からレースを追っている方々ならきっと違和感なくその姿を見ることができるだろう。ロードレース初観戦の方は、純白に5色の虹色のラインが入ったジャージをチェックしてほしい。

イル・ロンバルディア

世界一の証、マイヨ・アルカンシエル

存在感は、この男も負けてはいない。ツールで個人総合4位となり、シーズン最終戦のイル・ロンバルディアでは圧倒的な勝利を挙げたポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム)も参戦。つい先日20歳になったばかりで、トップライダーの中でもひときわ若い。だが、その実力はすでに年長ライダーを上回り、これから世界の頂に達しようという勢いである。ぜひ今のうちに、その姿を目に焼き付けておきたい。実はロンバルディア後にシーズンオフのイベント対応に追われていたそうだけど、きっとさいたまに合わせた準備をしていることだろう。

北欧の雄、ウノエックス・モビリティは、ツールで2日間マイヨ・ジョーヌを着用したトースタイン・トレーエンがやってくる。祖母が日本人(愛媛県出身だとか)であることが世界的にも知られるところとなった。ルーツのある日本のクリテリウムでどんな姿を見せてくれるだろうか。

このほか本記執筆段階では、昨年のツール個人総合4位のオスカー・オンリー(ネットカンパニー・イネオス)、今年のツールでステージ1勝したマウロ・シュミット(チーム ジェイコ・アルウラー)、アジアを代表するライダーのひとりであるスー・ハオユー(XDS・アスタナ チーム)らの参加が決まっている。特別チームの「ツール・ド・フランス クリテリウム スペシャルゲスト」では、新城幸也(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)や、ヴァランタン・パレパントル(スーダル・クイックステップ)らがメンバー入りすることになっている。

また、ホスト役となる日本勢は、チーム右京、キナンレーシングチーム、Astemo宇都宮ブリッツェン、愛三工業レーシングチーム、ヴィクトワール広島に加えて、日本ナショナルチーム、スペシャルチームジャパン for さいたまがスタートラインにつく。

チームTTからスプリント勝負まで! 1日を通してロードレースを満喫

レースは「チームタイムトライアルレース」と「メインレース(クリテリウム)」の2競技。チームタイムトライアルレースは各チーム最大3選手で編成され、3.3kmのコースを走行。各チーム2番手ライダーのフィニッシュ通過タイムが有効になる。

イル・ロンバルディア

フランスの雄、ポール・セクサスはイル・ロンバルディア制覇

メインレースは1周約3.7kmのコースを17周回。一番にフィニッシュラインを通過した選手が優勝となる。誰が勝ったかがひと目で分かるあたり、ロードレースの本質が詰まっているといえるだろう。途中、2・6・10・14周目のフィニッシュライン通過時に中間スプリントポイントが設けられるほか、4・8・12・16周目には山岳ポイントが設定。ツール本番同様にポイント賞や山岳賞、新人賞(2000年1月1日以降生まれの選手対象)が用意されるほか、敢闘賞やチーム賞、日本人チーム賞も贈られる。

これらとは別に、日本の女子・男子ジュニア・ユース・パラサイクリング・秩父宮杯埼玉県自転車道路競走大会優勝者による個人タイムトライアルレースも催される。

イベントに彩りを加えるべく、ファン感謝祭(有料)や一般体験走行など、レースと合わせて楽しめるコンテンツが会場周辺で多数用意される。11月15日は、さいたま新都心が自転車ロードレースの魅力を世界に向けて発信する大いなる一日になる。

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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