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サイクル ロードレース コラム 2021年5月25日

【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第16ステージ】ライバルの努力も希望も打ち砕く王者の一撃!エガン・ベルナル「今日はなにかスペシャルなことがしたかった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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そして2度目の休息日を前に、ベルナルの総合2位以下に対するリードは、1分33秒から2分24秒へと広がった。

「現時点では素晴らしいポジションにつけている。約2分半のリードがあるから、たとえ『バッドデー』に襲われても、状況に対応できるのではないかと考えてる」(ベルナル)

たしかに近年のグランツールは比較的僅差の争いが多く、ジロでも最終的な総合タイムが2分以上開いたのは2014年が最後。ただ2018年大会ではクリス・フルームが第19ステージに3分22秒遅れからの大逆転を成功させているし、昨大会の第15ステージ終了時点では、後の総合覇者テイオ・ゲイガンハートは2分57秒遅れだったことも忘れてはならない。

残念ながら2012年ジロ第20ステージのとてつもない大逃げで総合表彰台乗りを成功させたトーマス・デヘントは、膝の痛みを理由に、この日の朝に大会を去った。今回は1度も逃げに乗れなかった。もはや2人しか残されていないロット・スーダルは、「3人の成績」で争うチーム総合順位の対象外となってしまった。またフルームの大逆転劇の日には、ティボー・ピノのために必死に追走作業を担った(そしてトム・デュムランに罵られた)セバスティアン・ライヒェンバッハは、前日の落車が原因で自転車を降りた。

大会3週目には3度の山頂フィニッシュと、最終日タイムトライアルが待っている。まだまだジロは、サプライズを隠し持っているに違いない。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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