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サイクルロードレース コラム
前代未聞の「アルプ・デュエズ」連続登頂! 第20ステージは「歴史的な1日」に|ツール・ド・フランス直前コラム vol.3
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[写真] ツール・ド・フランス1932年大会でのフランスチーム。左端がこの年優勝したルデュック。
サイクルロードレースは個人戦でありながら、団体戦でもある。エース役の個人を勝たせるために、アシスト役のチームメイトが前で風よけになりながらけん引する。
終盤、アシストたちは力尽きて千切れていき、代わりに、それまで力を溜めていたエースが飛び出し、優勝をさらっていく。やや理不尽ともいえるやり方だが、これも立派な戦略だ。
ツールでは、開始まもない時期から、他人のために自己犠牲をするアシストの存在はあった。しかし、チーム戦、という確固たる意識が芽生えたのは、1930年大会でのことだった。
それは、スポンサーチーム制からナショナルチーム制に移行した、丁度最初の闘いだった。
キッカケは、強豪選手の落車。トップを快走していたアンドレ・ルデュックが、ガリビエ峠の下りで悲運に見舞われる。クラッシュで、したたか脚を打ちつけ、もはや力は出なかった。あっという間に置いてきぼりとなり、順位は大きく後退する。
しかし、そこで俄然張り切ったのが、チームメイトであるフランス人の同胞たち。私利私欲を捨て、一丸となって敵をつぶし、ルデュックを押し上げるために、前を目指した。
同僚たちの活躍のおかげで、ルデュックは、奇跡の逆転を果たし、優勝に輝いた。ナショナルチーム制により、同国人というつながりが、チームの連帯感をそれまで以上に高めたのだろう。
1961年を最後にナショナルチームは廃止となり、商業スポンサーがバックアップするトレードチーム制に回帰する。しかし、運命共同体としてのチームのあり方はそのまま残り、チーム戦術はいまや基本的な要素となった。
写真:Agence de presse Mondial Photo-Presse, via Wikimedia Commons
Naco
1999年末、ホームページを立ち上げ、趣味だった自転車ロードレースの情報記事を掲載しはじめる。2000年夏からは、ツール・ド・フランスの現地観戦レポートを開始。同サイトには、ロードレース・ファンたちが数多く訪れている。現在、フリーランスのジャーナリストとして自転車専門誌に記事を寄稿している。
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