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サイクル ロードレース コラム 2013年7月8日

ツール・ド・フランス2013 第9ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ゴール前35km、上りを利用してマーティンが飛び出した。ヤコブ・フグルサングも賭けに乗った。協力し合いながら、後方からの執拗な追い上げを振り切って、2人でのスプリント合戦へと持ち込んだ。今年のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制したアイルランド人に、ゴール前勝負は、一日の長があった。

「スプリントには自信があった。最後のカーブに先頭で突入すればボクが勝てる、そう確信していた。ボクは年齢と経験を重ねて、ついに円熟の時期を迎えられたと思っている。それにカタルーニャとリエージュを勝ったことで、チームからの全幅の信頼も勝ち得たのさ」(マーティン)

168.5kmを4時間43分03秒という超高速でマーティンが駆け抜けた。タイムリミットは36分48秒に定められた。しょっぱなから苦しめられたスプリンターたちも、2日連続の絶不調で心が折れたフランス期待の星ティボー・ピノも、みな無事に制限時間以内にフィニッシュラインにたどり着いた。ただ1人だけ……フルームの頼れる山岳アシスト役であるはずのヴァシル・キリエンカが、37分58秒で到着し、このままツールから去る羽目になってしまった。

「今まで戦ってきたレースの中で、最も厳しい1日だった。リッチーが総合2位から陥落したのは、戦術面では大きな不利になる。上位2位を独占していれば、ボクらは有利に物事を進められるし、他チームに大きなプレッシャーをかけられたはずだからね。この先は、別のやり方で戦っていかなければならない」(フルーム)

大荒れだったピレネーを抜け出して、選手たちはフランス北部へとひとっ飛び。想像以上に激しかったツール1週目の疲れを、大西洋岸で、ゆっくりと癒す。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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