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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第2ステージ】《3倍速》で駆け抜けたマルク・ソレル!苦しむチームに値千金の勝利「ご褒美をもらう権利がある」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかフィニッシュするマルク・ソレル
2020年シーズンここまでたったの1勝ーーワールドチーム19チーム中で最下位ーーしか獲得していない古豪モビスターは、お膝下でどうしても勝利をつかまねばならなかった。最終峠のセメント路に入ると、ますます速度を上げる。そこまで60人ほどいたメインプロトンは、あっというまにばらばらになる。途中でルイスレオン・サンチェスがアタックしようが、変わらず淡々と恐ろしいテンポを刻む。最後尾から1人、また1人と脱落していく。
山頂まで3km。そこからはソレルが先頭を引く番だった。2月1日にワンデーレースで貴重な「1勝」を上げた張本人は、ほんの48時間まで「総合候補」と呼ばれていた選手たちを次々と蹴落とし、24時間前に区間5位に飛び込んだフェリックス・グロスチャートナーをも振り払った。しばらくは粘った総合10位アンドレア・バジオーリも、ついには後方へと置き去りにした。ユンボの山岳隊長セップ・クスが、前日に続き軽い飛び出して揺さぶりをかけたときでさえ、ソレルは素早く主導権を奪い返した。
ただ山頂間際でカラパスがぶちかました大きな一発に、ソレルは出遅れた。集団に残っていた他の全員がすぐさま後輪に飛び乗ったにも関わらず。
「ちょっと苦しんだ。だって僕はものすごくハードな仕事を続けてきたからね。でも下りで前が少し減速しているのが見えたんだ。それにバルベルデとマスが僕の合流を期待していたから、追いかけた」(ソレル)
ただし後方から超高速で追いかけてきたソレルは、8人に追いつくと……そのまま追い越してしまった!面白いことに本人は「もしかしたらみんなより2倍速で下ったかも」と語っているが、追い抜かれた側のマスは「3倍速。オートバイかと思った。あれじゃあ止まることはできないだろうとすぐに悟った」と証言している。
とにかくとてつもないスピードだった。誰ひとりとして後輪に飛び乗ることはできなかったし、やはり上りで遅れ、下りで追いついたジョージ・ベネットが集団を必死に引っ張ったが、ソレルの背中さえ2度と拝むことはできなかった。
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