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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第2ステージ】《3倍速》で駆け抜けたマルク・ソレル!苦しむチームに値千金の勝利「ご褒美をもらう権利がある」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「今日はここで僕らになにかできると分かっていた。だからスタート前に計画を立てて、ウルバサの山頂から攻撃しようと決めたんだ。まさに僕らはあそこで牽引を開始して、そこからは単純にすべてが完璧に進んだ」(ソレル)
スタート地パンプローナは、まさしくモビスターの本拠地。チームの「キャプテン役」イマノル・エルビティの故郷でもあり、監督のホセルイス・アリエタもこの一帯を熟知していた。だからこそ開幕直前に、あえて全員でこのコースの下見へ出かけた。
風が味方してくれることも分かっていた。だからモビスターは下りへと猛スピードで突入した。全員で隊列を組み上げ、周りに遮るもののない平原で、これでもかと執拗に加速を続けた。集団は中盤でプツリと途切れ……ほんの一瞬ではあったけれど、赤いジャージのプリモシュ・ログリッチ自らが穴を埋めに走る場面さえ!
森に差し掛かり、風の影響が少なくなっても、モビスターはおかまいなく高速牽引を続行する。マスに言わせると、すべては「単なる分断のためだけではなく、最終峠に好位置で突入するため」だったから。
逃げとのタイム差は急速に縮まっていく。先頭でひとり懸命にペダルを漕ぎ続けたウェレンスも、30kmほどの独走の果てに、逃げ切りは不可能だと悟った。無駄な体力消耗を割けるために、前日同様、自ら脚を緩めた。代わりにアルミライルが単独で飛び出すも、残り26km、最終峠の麓までしかもたなかった。
この最終峠の直前には、リチャル・カラパスが、補佐役アンドレイ・アマドールと共に攻撃に転じたこともあった。綿密すぎるほどの計画を立てることで知られるイネオスのエースは、ただし「走ってる最中に」アタックを決めた。昨ジロ覇者にとっても、実は今ステージは「地元」だった。2016年にパンプローナのアマチュアクラブに入団して以来、今でも年の半分は当地で暮らしている。区間勝利への欲求は強かった。それでも「ちょっと早く仕掛けすぎた」とレース後に打ち明けたように、やはり最終峠の入り口でモビスター隊列に回収されてしまう。
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