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サイクル ロードレース コラム 2019年5月1日

【リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ / レビュー】有能すぎる補佐役が栄冠掴む「ここまでたどり着くために、どうしてこんなに時間がかかったのかわからない」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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サイクルロードレース 放送予定

冷たい雨の中、春の主役たちが次々と脱落していく一方で、これまで主役になりきれなかった選手がついに舞台の中央に躍り出た。

「今日は君に勝って欲しい」

ストラーデ・ビアンケ、ミラノ〜サンレモ、フレッシュ・ワロンヌと今季3つのクラシックを制したジュリアン・アラフィリップに、……つまりはストラーデ・ビアンケ、アムステル・ゴールドレース、フレッシュ・ワロンヌで一騎打ちを繰り広げた最大のライバルに、レースの最終盤、ヤコブ・フグルサングはこう声をかけられたという。

水曜日にラスト130mで自らを追い抜いたアラフィリップを、「良い友達」と称したフグルサングは、その言葉に背中を押されるようにラ・ロッシュ・オ・フォーコンで飛び出した。2019年リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで、34歳ベテランが、プロ人生で初めてのクラシックタイトルを手に入れた。

ちょうど10年前にサクソバンクからUCIプロチーム(現UCIワールドチーム)デビューを果たしたフグルサングにとって、実は、初めて「エースを勝たせたクラシック」もまたリエージュだった。

当時24歳の新人は、チームの絶対的スターであるアンディ・シュレクのために、重要な任務を帯びていた。「常に速いテンポを刻むよう命じられた」とレース後に語ったように、最終盤まで猛烈にメイン集団を牽引するフグルサングの姿を、映像でもはっきりと確認することができる。

「僕と同じく、アンディもスプリンターではなかった。だから、彼に倣って、僕もラ・ロッシュ・オ・フォーコンでライバルたちを振り払うべきだと分かっていた」

そう、まさにアンディが優勝に向かって飛び出した同じ坂道で、フグルサングも独走態勢へと持ち込んだ。「坂の上をフィニッシュラインに見立てて、全力で踏見抜いた」後、濡れた路面など構わずに、残り15kmを単独先頭で走り抜いた。

ちなみに2019年リエージュ前夜、ベルギーのル・ソワール紙のウェブサイトに、アンディによる優勝予想ビデオが掲載された。実はフグルサングより3ヶ月年下の若きご隠居さんが、大本命5つ星に推したのは、もちろんかつての忠実なるアシスト!

それにしても長い道のりだった。本人は「ここまでたどり着くために、どうしてこんなに時間がかかったのかわからない」と頭をひねっているらしいが、おそらく理由の一つは、補佐役として有能すぎたせいだ。

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