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バスケット ボール コラム 2023年12月23日

【藤枝明誠高等学校】悲願のウインターカップ制覇を成し遂げるために欠かせないロードプリンスの心技両面での成長 | 高校バスケ ウインターカップ2023

ウインターカップコラム by 青木 崇
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ボヌ ロードプリンス チノンソ

仲間に指示を送る藤枝明誠 99番 ボヌ ロードプリンス チノンソ

昨年のウインターカップでは、準々決勝で福岡大学附属大濠の2連覇を阻止したが、準決勝で優勝した開志国際に76対78で惜敗した藤枝明誠。得点源の赤間賢人とペイント内で強烈な存在感を示すボヌ ロードプリンス チノンソが残った今年のチームは、優勝する可能性を秘めていると言っていい。

京都第3代表の鳥羽相手の1回戦は、コートの感覚や雰囲気に慣れるまで少し時間を要したものの、100対64のスコアで勝利。赤間はアグレッシブにアタックし続けた結果、25分33秒間で25点を奪った。また、ディフェンスの要となる209cmのロードプリンスは、得点に絡む機会が少なかったものの、24分22秒間で11点、26リバウンドのダブルダブルで勝利に貢献した。

「コンディションに問題はないです」と金本廉コーチが話したロードプリンスは、肩を脱臼したことが原因でU18トップリーグの大半を欠場。脱臼が癖にならないように気を遣いながら、ウインターカップでは試合を重ねることでゲーム感覚を取り戻そうとしている。

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「肩の問題で僕は多くの悪影響に直面し、痛みも少しある。でも、チームのためにトライするだけだ。僕がプレーしなければチームは負けるから、うまく付き合いながら戦うしかない」

自身の状態をこう語るロードプリンスは、2年生になったことで少しずつメンタル面でも成長している。コート上ではプレー後に感情を表に出すことも多いが、それはロードプリンス自身とチームメイトのモチベーションをさらに高めるツールなのだ。金本コーチはロードプリンスと1対1でのコミュニケーションを大事にしてきたことで、「少しお兄さんになったというか、成長してきたかな」という印象を持つようになったそうだ。もちろん、ロードプリンスも異国の地でプレーすることの難しさ、言葉の壁があることを理解しつつ、日々の練習や試合に臨むようになってきている。

「日本語でのコミュニケーションは難しいけど、その一方で少しは聞きとれている。僕がどう話しても、怒鳴ったり怒ったりしているとみんなが感じるかもしれない。しかし、僕は怒鳴ったり怒ったりしているのではなく、みんなにいいプレーしてほしいだけなんだ。僕には自分の心と信念があるんだ。藤枝明誠に来て負けるわけにはいかない。僕にはファイティングスピリットがある。だから、チームメイトには同じスピリットで戦ってほしいんだ。そうすれば、チームメイトも理解してくれる。このチームは良くなっている」

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