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バスケット ボール コラム 2022年9月28日

全文公開! オータムリーグ出場選手インタビュー:星川堅信(早稲田大学3年 190cm/SF/洛南高校出身)

バスケットボールレポート by 青木 崇
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Q 学部はスポーツ科ですが、読書がすごく好きですね。そうなった理由は?
「読書が好きになった理由ですか? 中学生のときにクラブチームの監督がすごい言葉を大切にしていて、そのときから“夏休みに何か本を読みなさい”とか、練習会場から親に送迎してもらって、家に着いたときには“本当ありがとうありがとう”と言いなさいとか、言葉を大切にする人でした。その時は寸暇を惜しんで読書をしていますという感じではなかったんすけど、大学生になってからコミュニケーションには何か2つのおもしろさがあると思っています。

例えば、いろんな国の言葉を喋れていろんな人とコミュニケーションできることで何か伝えると返ってくるっていう面白味と、また文学的な言葉のつかみを表現するという2つがあると思っています。僕は後者がすごく好きで、言葉にするのは何かこう限界を作るというか、認定することなのにも関わらず、それを文にして言葉にして続けていくことで、何か一つのストーリー性とか物語ができて、それが自分の血となり肉となり、自分が成熟しているというこの感覚が好きです。読書は語ろうと思えば語れる分野かなと思ってます」

Q どんなジャンルの本が好きですか? 
「大衆文学みたいに作者が1本のルールを敷き、そこを読者が読めばだれでも同じ感情になるという作品よりも、作者がこういう余白を残してくれたりとか、曖昧な表現をしたりとか、答えをちょっとぼやかしてくれたりとか、考える時間をくれたりする純文学のほうが好きです。僕も3月の終わりに文学賞の公募に出そうと思っている作品を書いています。書き始めたのは結構前からなんですけど、“ああでもない、こうでもない”と考えながら自分の力で書くことによって、最初は自分から出る言葉が“こんなに嘘っぽく、空っぽで、しょうもない言葉なんだ”と気付きました。そこからまた作品に触れる態度が変わって、こんなに奥行きがあって、深みがあってという作者の言葉は、同じパソコンで打たれた文字なんですけど、僕の文字はすごく安っぽく見えて、作者さんの文字はふくよかな感じがするのです。

そこから書き始めて、今陥っている悩みというのは、自分で書いた文章がおもしろいのか判断できていないことです。自分が読んでおもしろいなと感じる作品にしようと思って書いても、滅茶滅茶な話になるし、“これを伝えたいんだ”というのが見えすぎてる作品になったりしたので、書き始めてから何かを作り出す難しさというのが身に沁みてわかりました。元々批判したり、“これは駄目だ”とかを言う性格ではないんですけど、何か評価対象みたいのがあるときに、いいところに目を向けるようになったっていうか、“娯楽は駄目だね”というのはなくなった気がします」

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