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バスケット ボール コラム 2021年12月10日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:田口成浩(秋田ノーザンハピネッツ #5)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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田口成浩(秋田ノーザンハピネッツ #5)

3年間過ごした千葉ジェッツでB1チャンピオンになった後、田口成浩はプロ選手としての地位を確立した故郷のチーム、秋田ノーザンハピネッツに戻ることを決断した。前田顕蔵コーチの熱意に応えての古巣復帰となったが、地元出身選手ということもあり、多くの県民から歓迎されたという。チームはシーズン序盤から故障者続出で厳しい戦いを強いられながらも、田口は持ち味のシュート力を発揮し、直近の4試合で3度2ケタ得点を記録するなど、調子を上げてきている。秋田が悲願のチャンピオンシップ進出を実現させるには、ビッグゲームの経験も豊富な田口の活躍が欠かせない。(12月8日の練習後に取材)

Q ここまでのチームの戦いぶりについてのどんな印象を持っていますか?
「いろいろとケガ人が多くて、その中で波に乗れない時期もあったんですけど、いるメンバーで戦うということで、負けた次の日でもしっかり切り替えて勝ち星を上げることができています。今のところはチームで何とかカバーしながら、やっている状況です」

Q 直近の4連勝中は3試合で2ケタ。プロ通算5000点にも到達しましたが、自身の得点が勝利に必要という思いはありますか?
「自分はシューターとしてやらしてもらっていましたので、“点を取りに行ってくれ”というコーチ陣からの言葉もありますので、その中で点数を増やしていかないと、チームに流れが来ないかなというのがあります。もちろん、ディフェンスからといううちのコンセプトはありますけど、その中でディフェンスからオフェンスに流れを持ってくるにあたって、シュートを確実に決めるというのが勝利に導くカギだと思っています」

Q 秋田に戻ろうと決意した理由を話していただけますか?
「いろいろな理由があったんですけど、自分の最後の決め手となったのは(コーチの前田)謙蔵さんからの熱い愛情というか、そういった思いというのが僕の心に刺さって、戻ることにしました」

Q 千葉ジェッツで過ごした期間で得たもの、秋田に戻ってぜひ還元したいと思っていることはありますか?
「チームにプラスになることだったら、すベて出し切ろうと思っています。3年間というのは本当に宝物というか、自分にとっては経験させてもらった3年間ですので、これを自分がコミュニケーションを多く使って還元できたらと思っています」

Q 田口選手にとってチャンピオンシップリングとは?
「モヤモヤだったり、辛いときを忘れさせてくれるもの。勝った時そういう風に思えるようになりました。真っ白にしてくれるものじゃないですかね」

Q 秋田に戻って改めて感じたハピネッツの選手で良かったなと思えることは?
「唯一の地元出身選手ですので、県民の方から“お帰り”だったり、地元の選手ということですごい温かく迎い入れてもらったときが、戻ってきてよかったなと思います」

Q 今シーズンのチームにおいて田口選手が最も重要だと思える役割とは?
「古川(孝敏)さんと(伊藤)駿がいまして、僕と(川嶋)勇人が新加入で来たんですけど、後輩たちと2人との間にいい感じの歳(の人)がいないんです。僕と勇人がパイプ役じゃないですけど、みんなちょっと歳が開いていますので、僕らが若い人たちとコミュニケーションをとって一緒にやれるような存在になることを僕は意識しています」

Q コルトン・アイバーソン選手が復帰し、ようやくメンバーが揃って戦える状況になりました。今後勝ち星を増やして激戦の東地区からCSに進出するためのカギは?
「やはり細かいところを突き詰めていけるか、どれだけ突き詰めていけるかということがカギかなと。いればわかると思うんですけど、いかに行動するかということが自分にとってもチームにとってもすごく大事だという気がしています」

Q 田口選手は野球好きでも知られていますが、ヤクルト対オリックスの日本シリーズについてどんな印象を持ちましたか?
「ほとんど見ていたんですけど、本当に勝ちたいという気持ちが全員持った中でぶつかっている試合だなと、見ていて本当に感じました。僕野球が好きなので、“あれぞ野球”みたいな感じでした」

Q 野球を見続けてきたことで、自身のキャリアに役立ったなと思えることやエピソードはありますか?
「種目は違うんですけど、例えば3打席凡退していて4打席目にどんなメンタルでこの人は立っているのか?とか、ヒット、タイムリーを打ったというのがたまにあるじゃないですか。そういった人たちを見ていると、どこでどういう気持ちでプレーするかが大事で、ずっと凹んでいてもその人がダメになていくだけで、常に気持ちを切り替えて行くことがすごく大事だなと思います。そういうのは参考にさせてもらったりしています」

Q 地方にある大学出身者がプロ選手として活躍する例が最近増えてきていますが、田口選手はそのきっかけを作ったと言っていい選手だと思います。もし、中学高校で全国経験がなくてもプロを目指している子どもたちに対して何かを伝えるとしたら、どんな言葉を送りますか?
「僕が当時思っていたのは、“プロになってみたい”“プロになってバスケットをしてみたい”という気持ちがあって、そこに向かってその時にできることをやっていました。そこでだれもがやればやっただけプロになれるわけじゃないですけど、あとは運とか縁がすごく大事になってきますけど、それをやらなければ無理だと思うので、今できることをひたすら夢に向かって頑張ってほしいです」

Q ファンの皆さんに向けて、何かアピールしたいことがあればぜひお願いします。
「コロナ禍の中で今よくなりそうでならないというモヤモヤが続いていますけど、その中で自分たちはできることを精一杯やるだけです。コロナに負けないよう皆さんとともに頑張っていきましょう」

Q 最後の質問になります。この24時間でちょっとだけ幸せだったこと、何かありますか?
「プライベートな話でいいですか?子どもがまだ半年くらいなんですけど、僕がお風呂係で(娘を)お風呂に入れているんですが、基本的に髪を洗うときとか泣いたりするんですけど、昨日は泣かないで上げることができたので、それがすごくうれしかったです」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

【Bリーガーインタビュー】秋田ノーザンハピネッツ 5番/SG 田口成浩(取材日:2021年12月8日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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