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バスケット ボール コラム 2021年1月22日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:杉浦佑成(島根スサノオマジック #14)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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杉浦佑成(島根スサノオマジック #14)

福岡大附属大濠高時代にU18代表に選ばれるなど、10代のころに将来を嘱望されていた杉浦佑成。今季から特別指定選手時代を含めて4シーズン過ごしたサンロッカーズ渋谷を離れ、島根スサノオマジックでプレーする決断を下した。苦戦が続くチームの中でも、スイングマンタイプの外国籍とマッチアップできる196cmの身長と非凡なシュート力を生かし、新天地で存在感を着実に上げているのは間違いない。

Q 年末の横浜戦で連敗は止まりましたが、ここ11試合で10敗を喫しています。8勝8敗とまずまずスタートを切った序盤と、苦戦している現状との大きな違いは何だと思っていますか?
「一番はヘッドコーチが変わって、一からじゃないですけど、今までやってきたことに加えて、河合(竜児コーチ)さんがやりたいことを付け足していく準備期間が短かったので、精度を高められない状態で試合を進めていました。最近は負けているんですけど、最初よりいいかなと感じます。あとは、ペリン・ビュフォード選手がケガで離脱しているのもあると思います」

Q 島根への移籍は相当の覚悟が必要だったと思います。契約条件以外で、引きつけられた要素は何だったのでしょうか?
「僕は自由交渉リストを出していないんです。出す前に声をかけてくれたというのと、サブではなくメインで使いたいと言ってくれたことで、必要としてくれているんだなと思いました」

Q 島根での生活はどうですか?
「慣れてきましたけど、ほのぼのと暮らしています。コロナなので外出とかもなかなかできないですし…」

Q 自身の役割やチームから求められている部分で、渋谷の時から変わったところがあれば、話せる範囲で教えてもらえますか?
「ボールに絡む機会を増やしてもらったというか、システム的に増えたので、そういった点ではドリブルとかも前よりも突けるようにようになりましたし、ボールを持っている時の怖さがなくなったというのがあります」

杉浦佑成(島根スサノオマジック #14)

Q 連敗中は自分が得点で活躍できても、チームの勝利につながらないことでの歯痒さはあると思います。それでも、出場時間は昨季よりも7分以上増え、平均得点も8.5まで上昇しています。現時点でゲーム中に最も自信を持ってやれているところは?
「何ですかね…、3ポイントですかね、あまり入っていないですけど。強いてあげるならば3Pショットですね」

Q それ以外の部分はまだまだですか?
「前よりもアタックができるようになってきて、フィニッシュの部分も昨シーズンよりも前に比べて決め切れるようになってきたかなと思います」

Q 練習でスイングマンのペリン・ビュフォードとマッチアップする機会がありますか?
「ちょっとありました。彼は(日本に)来たのが遅くて、僕もケガをしていた。一緒にやったら彼がすぐケガをしたイメージなので…」

Q 外国籍のスイングマンに対するディフェンス対応を含め、彼がチームメイトになったことでのプラス材料は?
「手の長さも違うし、瞬発力とかもすごいし、実際スキルも彼は無茶苦茶あって、マッチアップしていていつもなら打てるところを打てなかったりする。ステップバックすればいつもなら打てるけど、そこに手が届く。そこからヘジテーションしてもう1つムーブを入れないと、得点できないというかシュートさえも打てないので、その辺の発見というか、なかなか体感できない部分が体感できているので、悔しい半面もっとできるようになりたいと思います」

Q B1でのキャリアは実質5年目。昨年天皇杯優勝など、経験値ではベテランとの差がなくなっています。試合や練習に取り組む姿勢など、島根に入ってから変わったところがあれば、教えてもらえますか?
「渋谷にいた時は自分から発言することがほぼゼロでしたけど、年齢が上がっていくうえでずっと若手気分でいられない。チームだと若い選手が少なく、僕らの世代が一番下になるのですが、人間としてもう一段階メンタル的に成長するために、発言は以前よりも心がけています」

Q それはハドルや練習前後のミーティングでそうしているわけですか?
「そうですね。練習の最後に”何かある人?”とかハドルを組んでいるときに気付いたことがあっても、“僕なんかが言ってもなぁ”って思ったんですけど、今は共有してみようという意識になっています」

Q 自身のプレーで最も改善したいと感じているところは?
「フィニッシュのところですかね。ドライブに行けても結局大きい選手が中にいるので、リズムをずらしたりステップを変えたりしてフィニッシュできるようになりたいです」

Q そのあたりが個人練習で力を入れているということですか?
「そうですね。それに加えて、オープンのキャッチ&シュートで決め切れない時があるので、そこもですね、はい」

Q しばらく活動できていませんが、3x3をやることによって得たスキル向上という点でのプラス材料は?
「全体的にと言い方は抽象的すぎかもしれませんが、リバウンドへの意識とか、ドリブルからシュートを打てるようになったことですね。キャッチ&シュートだけではなく、フェイクで(ディフェンダーを)跳ばして…。今のところあまり試合で出せていませんけど、そういうことができるようになったかなというのがあります」

Q Bリーグの選手には田中國明先生がヘッドコーチだった時代を含めて福岡大附属大濠出身者が数多くいます。杉浦選手から見て、大濠OBがBリーグ選手として活躍できている理由は何だと思いますか?
「これは僕の意見じゃないんですけど、“先を見た指導をしているよね”みたいな意見はあると聞きます。ポジションアップに挑戦させてくれたり、先を見てくださっていて、僕も高校時代にミドルですけどシュートを打つようになったし、増田(啓介:川崎ブレイブサンダース)もインサイドの選手だったのが、大濠に入ったことでアウトサイドをやらせてもらえるようになったと思うので、そういうことが大きいと思います」

Q 残り32試合、シーズン後半に向けてチームが浮上するためのカギは何かを教えてください。
「チームでショットを作ることと、チームとして精度を高めていくこと。コーチが求めるディフェンスをなかなか体現できていない気がするし、爆発的な得点力があると思っていないので、そういった部分ですかね」

Q 最後に、今季後半に向けての意気込みと、ファンに伝えたいことがあればぜひ。
「大分負け越している状況ではあるんですけど、シーズン前CSに出場するという目標を掲げている。まだチャンスがあると思うので、そこはブレずに戦っていきたいです」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

島根スサノオマジック 14番/SG/SF 杉浦佑成(取材日:2021年1月21日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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