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バスケット ボール コラム 2020年12月1日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:川嶋勇人(三遠ネオフェニックス #5)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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川嶋勇人(三遠ネオフェニックス #5)

外国籍選手とヘッドコーチの合流が遅れた影響もあり、三遠ネオフェニックスはシーズン序盤で苦戦を強いられた。しかし、川嶋勇人は攻防両面で奮闘するシーンが多く、今季の平均9.5点、4アシスト、3スティールがいずれも自己最高の数字を残している。引退を考えたくらい苦しめられた故障箇所もよくなり、いいコンディションでプレーできていることは、巻き返しを図る三遠にとって大きなプラス材料。リーグ戦の再開を前に、オールラウンドなスキルを持つコンボガードとして相手にとって脅威になりつつある川嶋に直撃した。

Q 昨季ケガに泣かされましたが、今季オフェンスでの貢献度が高いのは、コンディションがいいことが一番の理由でしょうか?
「去年はホンマに引退を考えるくらい、足首痛かった。足首はここ10年くらい痛かったんですけど、インソールを変えたことで足が治って、すごいコンディションがいいです」

Q 今は痛みがないのですか?
「もうまったくないです」

Q 手術とかじゃなく、インソールを変えただけでですか?
「はい、そうですね。病院に行ってレントゲンもMRIを撮ってもケガの名前が出なくて、『なんやねん、これ』みたいな感じだったんですけど、インソールを変えたら治りました。本来の足の形に戻りました」

Q 学生時代に戻った感じですか?
「学生の時もちょっと痛かったんですけど、高校生くらいに戻りましたね」

Q チームは苦しい状況ですが、バスケットボールを楽しめていますか?
「もう足のことを考えなくていいんで、すごく楽しいです」

Q 島根スサノオマジックに勝った試合、最後川嶋選手がドライブからファウルをもらい、フリースロー2本成功で逆転しました。今季は試合終盤でも自分がいいプレーを決めるという強い意志があるとともに、ブラニスラフ・ヴィチェンティッチコーチから信頼されていると感じるところもありますか?
「終盤は基本的に自分で何とかしたいなと思っています。ずっとそれは変わらないです。コーチからすごく信頼されているのがわかりますし、僕のためのセットも作ってくれたりもしてて、すごく信頼されているなと感じます」

川嶋勇人(三遠ネオフェニックス #5)

Q 今季は終盤の得点面だけでなく、平均4アシストも自己最多の数字です。得点機会のクリエイトという部分で上達しているなという手応えはありますか?
「ピック&ロールは一昨年あたりからすごく練習し始めてよくなって、ズレを作るのがうまくなったなと思ったんです。今年はズレを作って背負う動き、自分のマークマンが遅れてきた時に背負ってからインサイドとの2対1を作るシーンがすごく上達できたなと思っています」

Q 島根戦の7スティールはBリーグ記録にあと1本という数字でした。今季は全試合最低1本のスティールを決めていますが、今までと何か違うディフェンスの対応をしているのですか?
「システムが変わったのももちろんありますし、結構駆け引きする要素が増えたかなと思います。今まではドライブに行った後にボールを下ろすか下ろさないかの情報しか入れてなかったんですけど、結構相手がどんなプレーヤーなのか、どんな立ち位置なのかを考え始めると、『ここはプレッシャーかけてもいい、ここはかけたらあかんな』とか駆け引きするようになったので、それで増えているのかなと思います」

Q より映像を見てマッチアップする可能性のある選手の傾向を自分なりに把握しようという時間を増やしたのですか?
「それはあります。試合を見ていないと結構不安な状況になる感じがあります」

Q フィリピン代表でもあるサーディ・ラベナの印象? 練習ではマッチアップすることもあると思いますが…
「すごいです。可能性の塊です。運動能力ですかね。技術とかで足りない部分はあると思うんですけど、ドライブとか本当にすごいっすね。5対5の中でやったらまだちょっと止められる感じはあるんですけど、1対1のメニューなんかだとあいつ絶対に止められないです。こっちくるなと思ってもその先を来るので…。伸び代しかないです」

Q 逆に練習でマッチアップすることになると、実際のゲームではラベナよりも身体能力が高い選手が日本人だとあまりいないので、そういったところもディフェンスやスティールでプラスになっているのですか?
「体を当てるという部分では、着実に上達していると思います。本気で当たらないと止められないので」

Q 状況によってウイングでプレーする外国籍選手とマッチアップを任されることにもつながっていると?
「はい、そうですね。あんなヤツなかなかいないです」

Q 約2週間試合がないことで、合流が遅れた外国籍選手が揃った状態でしっかり練習する機会ができました。今後の巻き返しに向けて、練習で力を入れてきた部分は何でしょうか?話せる範囲で。
「(彼らが)合流してからずっと試合だったし、練習に時間を割けなかったという面で、ディフェンスのシステムは強調してやっているかなと。ポジショニングだったり、どの選手がヘルプに行くとか結構曖昧な状態が続いていたので、(シーズンの)後半戦からよくなって行くと思います」

Q 自身がよりレベルアップしたいと思う部分は?
「全部っすね。スティールはできているんですけど、まだ足が動いていないというか、自分より速い相手に全然ついていけてないですし、そういうところでディフェンスは直したい。あとはアウトサイドのシュートが今シーズン全然入っていないので、そこを改善したいなとすごく思っています」

Q そこがよくなれば、毎試合2ケタ得点という感じになりそうですか?
「例年通りスリーが入ってくれたら、2ケタ取れると思うんです。ちょっと体の上半身のバランスが悪いなという感覚があるので、そこは今必死に直しています」

Q 最後に自身とチームの目標を聞かせてください。
「自身の目標…、難しいな。今以上の結果を残すことだけですかね。チームの目標はプレーオフ(チャンピオンシップ)。まだ全然始まったばかりで狙えると思うので、プレーオフを目指したいと思います」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

三遠ネオフェニックス 5番/SG 川嶋勇人(取材日:2020年11月26日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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