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バスケット ボール コラム 2020年11月11日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:晴山ケビン(滋賀レイクスターズ #7)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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晴山ケビン(滋賀レイクスターズ #7)

レンタルという形とはいえ、晴山ケビンは滋賀レイクスターズへの移籍という新たな機会で、改めてB1選手として活躍できることを示している。12試合中7試合で2ケタ得点を記録し、3Pシュートを2本以上決めた試合も9回。身体を張ったフィジカルなディフェンス、積極的な声かけによるリーダーシップなど、今の滋賀に欠かせない選手なのは明らかだ。11月11日から信州ブレイブウォリアーズ戦からのホーム3連戦を前に、晴山から新天地での現状などについて話を聞いた。

Q 昨シーズンの千葉ジェッツではあまり出番に恵まれず、我慢の日々が続きました。滋賀では主力として奮闘中。プレーできる楽しさを改めて実感していますか?また、練習や試合に対するアプローチに何か変化がありましたのか?
「1バスケットボール、プロ選手として試合に出ている時ほど楽しいことはないなと、改めて実感しました。ここ開幕してからの1か月だったんですけど、試合に出てナンボって言葉が本当にこういうことだなと改めて確認できたと思っています」

Q 外国籍選手が揃ってから4勝4敗。チームは着実にいい方向へ進んでいるという実感はありますか?
「本当に先日の東京戦で1勝1敗の成績を残せたのは、本当に胸を張っていいい現状じゃないかなと思っています。外国人選手3人からとってくれるくらい、本当にコミュニケーション力がある選手なので、そこは助けられている部分があると思います」

Q アルバルク東京戦はいずれも終盤まで粘り強く戦い、2戦目で勝利を掴み取りました。ジョーダン・ハミルトンの「東京戦でしっかり勝って驚かせたい」が有言実行だったということも含めて、チームにとってどんな意味がありますか?
「本当に自信という一言に限ると思います。アルバルク東京というBリーグ前からトップチームの中のトップに勝つということは、ルーキーからベテランまで自信が持てた試合だったと思います」

Q 戦力的に厳しいという下馬評の中、トップレベルの相手でもしっかり戦えることを示していると思います。これまでは対戦相手でしたが、今一緒にやっているショーン・デニスコーチのすごいところは?
「たくさんあるんですけど、一番はどのヘッドコーチよりも…それを比べてしまったらちょっとあれですけど(苦笑)、ショーンさんは選手の話を第一で聞いてくれるのがすごいと思います。もちろんヘッドコーチなので、『こういう感じで次の対戦相手には挑もう』とみたいなのがあるんですけど、選手が練習でやっていて『こっちのほうがやりやすい』と思ったら、すぐにそれを取り入れて『やってみよう』というのは、すごいスタイルだなと思います。もちろんチームルールという決まり事はありますけど、その中で選手がやってみてどうだったかという感想まで聞いて、『次はこうしてみよう』という次まで考えられるので、それはすごいなと。結果、東京戦だったり、アウェイの北海道だったり、東地区(のチーム)に勝てているのも、そこは選手たちからしたらすごいなというのがあると思います」

晴山ケビン(滋賀レイクスターズ #7)

Q 今シーズンここまで3P成功率が44.6%。元々自信を持っていると思いますが、滋賀で高確率を残せている理由は?
「毎回3ポイントのことを取材されているときに言うんですけど、自信を持って打ち続けた結果なのかなと。バスケットボール選手になってシューティングだったり、ゲームで打ったシュートだったり、それの完成形が今ですし、まだまだ進化し続けると思う。今まで自分がやってきたことなので、これで満足せず、尚且つ自分だけの力でここまでたどり着いたわけではないです。逆にちょっと怖いですよね、調子良すぎるという現状もありますけど、気にせずやり続けるメンタル力をつけなきゃなと思います」

Q 滋賀のスタイルがそうさせているのではないですか?
「それは大分あると思います。千葉を例に出すのはあれなんですけど、1本1本のシュートを打って外した時のベンチの雰囲気だったりというところが『全然気にしなくていいよ』というくらい、打ったことに対して『ナイスショット』と言ってくれるので、すごくやりやすいというか、雰囲気が全然違いますね」

Q チャージングを積極的に奪いに行く姿勢など、数字に出ないエリアでの貢献度も高いと思っています。今の滋賀では伊藤大司、狩俣昌也とともに、B1の経験度という点でチームリーダーの一人だという意識を持って取り組んでいますか?
「僕は日本人選手で上から3番目(の年齢)なんですけど、自分の中では去年まで全然若手だと思っていました。滋賀に来てから途端、大司さん、昌さんからは『ケビンがリーダーシップを出してまとめてほしい、引っ張ってほしい。じゃないとオレと大司さんだけじゃ厳しい。だから、こっち側に来てやってほしい』と言われてリーダーとしての自覚というか、後輩たちに積極的にコミュニケーションを取ろういう自覚を持つようになりましたね」

Q チームへの貢献度でこれから自分が最もあげていきたい部分はなんですか?
「もちろんシュートはあれ(当然)ですけど、アシストやリバウンド、それ以外、先ほど言っていた数字に残らない部分でも安定したスタッツを残さなければならないと少し思っています」

Q 現在西地区5位ですが、このホーム3連戦次第で4位に浮上するかもしれません。今後チームがチャンピオンシップ進出を争い、勝ち上がるために必要なこと、カギは何だと思いますか?
「日本人選手が外国人選手にどれだけつけるかがカギになってくると思います。僕も含めてですけど、今川(友哲)と頓宮(裕人)の3人がこのチームのキーになってきます。そこがつけることによってジョーダンが休める時間だったり、JO(ジョナサン・オクテウス)が出られる時間だったり、アンガス(ブラント)が休める時間だったりといったことをできれば、(シーズン)後半は戦えると思っています。今の戦い方を後半まで戦うことはできないと思うので、体力的な面を考えると…。そうなってくると、僕たち日本人選手がどれだけ外国人選手を抑えられるかがカギになってくると思います」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

滋賀レイクスターズ 7番/SF 晴山ケビン(取材日:2020年11月10日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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