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バスケット ボール コラム 2020年10月15日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:長谷川暢(秋田ノーザンハピネッツ #21)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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長谷川暢(秋田ノーザンハピネッツ #21)

早稲田大学時代から特別指定選手としてBリーグを経験し、B1は今シーズンで3年目を迎える長谷川暢。能代工業高出身で秋田との縁も強いガードは、スターターとしてチームの開幕4連勝に大きく貢献している。プレシーズンで前田顕蔵コーチからの信頼度を勝ち取り、ディフェンスだけでなくオフェンスでも存在感を示す機会が増えるなど、チームに欠かせない選手に成長している長谷川に話を聞いてみた。

Q 開幕からアウェー続きながら4連勝でホームに戻りました。プレシーズンから着実にチームが成長している感がありますけど、自身はどのように感じていますか?
「今シーズン(新型)コロナ・ウィルスの影響で外国籍選手の合流が遅れたり、トラブルはあったんですけど、その中でハピネッツとしては日本人選手が攻めるということをヘッドコーチから言われて、積極的にチームの形を作っていく中で日本人が中心となってやっていたので、スムーズにゲームに入ることができました。すごくチームとしてもコミュニケーションを多くとって、調子がいい状態で迎えられたのがよかったのかなと思います」

Q 今シーズンは開幕から先発を任されています。プレシーズンのいつごろ先発で起用されるかもと感じましたか?
「今シーズンに限って若手選手を使っていこうとヘッドコーチから言われていて、正直プレシーズンのときはお試しで使われているのかなというような形だったんですけど、その中でスタートダッシュがいいゲームが多かったので、信頼を勝ち取るのもそうですけども、ディフェンスであまり波がなかったので、自分自身はすごくいい形でゲームに入れているのかなと思います」

Q 4連勝という結果が出ているので、前田コーチからの信頼度も上がっているという感触はありますか?
「そうですね。何かつかんだなというのも少しありますし、正直昨シーズンはゲームに出る機会も少なかったので、自分のよさをやっと出せるようなチームのシステムだったり、今シーズンは2番ポジション(シューティングガード)で結構起用していただいているんですけど、自分のよさを全面に出そうと思ってコートに立っています」

長谷川暢(秋田ノーザンハピネッツ #21)

Q ファウルトラブルを恐れず、アグレッシブなディフェンスで相手を苦しめるきっかけを作っていると思います。試合を重ねるごとに自信がつき、今後への手応えを感じているところでしょうか?
「自分の持ち味はずっとディフェンスだと思っているので、スタートで出る以上僕が背中を見せるではないですけど、ポイントガードは上手な選手が多いと思うのでそこを止めて、どんどん(選手)交代があるので時間を気にせずに出ている時間帯は一生懸命ディフェンスするように心がけています」

Q オフェンスではゴールへアタックする姿勢がより強くなり、得点機会のクリエイトという点でもかなり貢献しています。ディフェンスで得た自信は、オフェンスでもプラスに働いていると思いますか?
「正直オフェンスのことは何も考えていないと言ってはあれなんですけど、まずディフェンス。この秋田のチームはディフェンスなので、やらなければコートに立てない状況にあるので、それを頭に入れながらオフェンスは自分がノーマークになったらシュートを狙うし、ヘッドコーチからは『暢はゴールまで向かっていけ!』と言われているので、シュートを狙う中でノーマークがあればパスを出すし、自分が行けると思えばファウルをもらったり、レイアップまで持っていけるような意識で…。オフェンスはそんなに考えることなく、みんなに任せながらも自分がノーマークだったら狙います」

Q 流れの中でのリアクションという感じですか?
「そうですね。待っていたりとかそういったところが、昨シーズンに比べてよくなって我慢できているかなと…」

Q より周りを見ることができ、余裕が出ているということでしょうか?
「本当にポイントガードでなくシューティングガードで出させていただいているので、ゲームメイクはポイントガードに任せて自分は点数を取ることを考えたり、スペースをとって仲間にやらせたりとか、いい心の余裕が少しずつゲームの経験を通してもそうですけど、経験値としてもよくなっているかなと思います」

Q ここまで3Pが9本中6本成功と好調です。オフの間に相当シューティングをやったのですか?
「体育館に行く時間が増えて、あまり外にも出られなかったので、ずっと家と行き来する形で…。昨シーズンは正直あまりパーセンテージがよくなかったので打ち込みはすごくしたんですけど、その中でもゲームをイメージした練習だったり、ヘッドコーチからも迷わず狙いなさいと言われているので、そこはノーマークだったら積極的に。今は入っているので満足しているんですけど、まだまだ長いシーズンなのでどうなるのかわからないので、しっかりいい状態で常に向かっていければいいかなと思っています」

Q 新しい練習場は素晴らしい施設。自然とジムラット(体育館にずっとい続ける人)になりやすい環境ということですよね?
「めちゃめちゃきれいで、リングもたくさんついています。JR(東日本秋田)さんと交互に使っているんですけど、最高です。この環境に甘えず、練習も早く来るようにしていますし、シューティングだったりいっぱい時間があると思うので、バスケットボールに費やせるような時間がたくさん増えて、すごく僕としてはありがたいです」

Q 今の長谷川選手の強みは何ですか?
「強みはどうなんですかね…。正直プレシーズンのときは12番目くらいの選手だったんですけど、その中でも自分がやるべきことが何となく明確になってきて、コーチからも信頼されているのかなと思う時期もあったんですけど、やはりディフェンスというのがブレずに常に自分が毎ゲームできる武器であって、そこから少しずつオフェンスにつながってきている。本当にゲームの入りはディフェンスのことしか考えてなくて、チームのルールを守ろうとか、そういったところから入っているので、ディフェンスでガードを止め切るのが自分の今の強みになっているのかなと思います」

Q 埼玉出身ですが、能代工業OBということで、自分が活躍してチームの勝利に貢献し、ハピネッツが成功を手にすることというのは、大きなモチベーションになっていますか?
「そうですね。第2の故郷じゃないですけど、能代工業出身ということで温かく迎い入れてくれたハピネッツのチームなので、自分は秋田に恩返しがしたいなという気持ちが強いです。秋田が僕を育ててくれたと思いますし、ハピネッツがこうやって秋田県で盛り上がっていく中で、コートに立てば立つほどみんな声援を送ってくれますし、いい環境でできているなと今はできている風に思います」

Q 最後に、琉球ゴールデンキングスとのホーム開幕戦に向けて、成功へのカギと抱負を話してもらえますか?
「琉球はすごくアグレッシブなチームなので、自分たちがどれだけインサイドのディフェンスで止められるか、自分たちが今までやってきたバスケットボールを貫いていくというのが、すごく大事になるかなと思ってます。ディフェンスでもハードに自分たちはやっていって、その中で走るバスケットボールでノーマークのシュートを決め切るというのが、重要になってくるのかなという風に思っています。ホームにやっと戻ってこられるので、今週の2ゲームは絶対いいゲームができて勝てるように、みんなで、もう少し時間があるのでいい準備をしていけたらいいかなと思っています」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

秋田ノーザンハピネッツ 21番/PG 長谷川暢(取材日:2020年10月14日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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