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バスケット ボール コラム 2020年10月7日

即戦力としての期待が高まるB1デビュー:角野亮伍(大阪エヴェッサ #8)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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角野亮伍(大阪エヴェッサ #8)

藤枝明誠高1年の時に日本代表の合宿に呼ばれるなど、将来を嘱望されていた角野亮伍。高校卒業後に渡米すると、プレップ・スクールからNCAAディビジョン2のサザンニューハンプシャー大に進学した。大学でのキャリアを終えると、熱心に勧誘してきた大阪エヴェッサに入団。広島ドラゴンフライズとの開幕戦で11点を記録し、即戦力のスコアラーとして期待が高まっている。

Q 11点を奪って勝利に貢献したデビュー戦、今振り返ってどうでしたか?
「そんな特別な感情はないですけど、前半が硬かったので、シーズンの間に1試合通してしっかり点の取れるようにならないと、どちらの試合も4ピリ(第4クォーター)での起用がなかったので、1試合通じて調子がよくないと新人はコーチからの信用を勝ち取るのが難しいなと思ったので、そこですね。スタートで使ってもらうことがあれば、出だしから最後までやらないとなと実感しました」

Q スターターで出られるとわかった時の心境はどうでしたか?
「練習の時から大体決まってくるじゃないですか、スタートとベンチからのスタートと。その段階で竹野(明倫アシスタント)コーチからも『お前がスタートなんだからもっと気合を入れてやれ』と言われたこともあったので、当日スタート発表でビックリしたというよりは、試合の前から自覚を持ってやらないとなという気持がありました」

Q それだけ即戦力として期待されていることですね?
「そうだと信じたいですね」

Q 広島との対戦でアイザイア・マーフィーとのマッチアップする機会があったと思いますが、アメリカ時代を思い出させる感じはしましたか?
「なんかインスタの写真とかで僕とマーフィーが一緒になっていたので、ファンの人たちはマッチアップとなったときに注目してくれているのかなと思ったんですけど、試合始まってしまったら『こいつにつかれているからやっつけてやろう』というよりは、『勝つためにやるんだったらいつでもやるよ』という感じでした」

角野亮伍(大阪エヴェッサ #8)

Q アメリカの大学時代にマッチアップした身体能力が高い系という感じは持ちましたか?
「そうです。やはり、1対1が好きなんだなという動きをするので、そう思って見ていましたね」

Q そこは他の日本人選手と比べたら、角野選手は慣れているということですよね?
「そうですね。やはりそこで他の人よりも有利に立たなければ、行ってきた意味がないんで、アメリカに。そこは相手が日本人だろうが外国人だろうが、臆することなく戦わないとなと思っています」

Q 複数のチームから誘いがあった中で、大阪を選んだ理由がアメリカまで足を運んでくれたということですが、その熱意以外にもいいなと思えた点はありますか?
「僕よりもエージェントの鴨志田さんのほうが日本のバスケのチームは詳しくて、よく電話する機会があって、呼ばれているチームの特徴とかを聞いていった中で、結構大阪はイケイケ押せ押せのバスケ、走って速い展開ということだったので、それも一つですね。聞いて楽しそうだなと思ったのと…」

Q 実際に入団して感じることができていますか?
「そうですね。最初の頃は走るメニューが多かったですし、ポイントガードの(伊藤)達哉さんがめちゃ速いので、5対5になってさらに実感しています」

Q アメリカでやってきた中で多くを学んだと思いますが、Bリーグでプレーするうえで最も生かしたい部分は何ですか?
「これから自分もそうなんですけど、アメリカでも日本でもどこの国でもそのチームによって決められた動き方とかあると思うんですけど、そこはどうしても相手がスカウトしてくる部分なので、それをどううまくかわして、かつ自分の持ち味を生かして得点に結びつけるかというところは意識したいなと思っています」

Q B1は想像していたよりもレベルが高いですか? それとも十分通用すると思っていますか? そう思える理由があれば教えてもらえますか?
「通用しないと思いながら練習していきたいなと思います。まだまだだと思いながら練習をして、結果勝てたら通用して、勝てなかったら通用しなかった。結果を出せるようなプレーヤーになりたいです」

Q 現時点で自分のいちばんの強みと思える武器やスキルはなんですか?
「背と体とその中で素速い動きができるところ、あとは若い。他のチームにもこのくらいの身長でスリーがうまい選手とかシュートのうまい選手とかたくさんいると思うんですけど、素速く中に切れ込んでいける選手って限られてくると思うので、そこをさらに秀でられたらなと思っています」

Q スコアラーとして活躍したいという強い意欲は健在ですか?
「もちろん。そこがなかったらここまで来られていないので、得点は常に意識してやりたいですね」

Q ジョシュ・ハレルソンやアイラ・ブラウンの存在はプロ1年目の角野選手にとってどんな意味がありますか?
「2人とも常にポジティブなので、自分が調子悪かろうがよかろうが、常に励ましの言葉が飛び交っているので、そういう意味ではルーキーの僕でもやりやすい環境を作ってくれていると思います」

Q アシスタントコーチにルーベン・ボイキンがいて、英語を話す環境があるというのはすごくいいのでは?
「そうですね。(大阪は)逆に日本語しか喋れない選手のほうが少ないので、英語で話すというのは日本にいる以上にバスケをしている感がありますね。5年間英語の中でバスケをしてきたので…。英語のほうが聞き馴染みがある感じです」

Q ゲーム中は基本英語でやっている感じですか?
「広島の2戦目とかは合田(怜)選手以外英語が喋れるという状況で、逆に頑張って合田さんが英語を喋っている状況だったので、それはなんか不思議だなと思いましたね。日本のリーグにいるのに」

Q 次は強敵川崎ブレイブサンダースとのアウェイ戦。勝利へのカギは何か? 自身はどう勝利に貢献したいかを教えてください。
「得点で貢献することもちろんですし、そこは常に意識するんですけど、得点以外にも数字に残る部分はたくさんあると思うので、リバウンドからスティールからアシストから得点に絡めるシーンに常に絡んで、早く主力の主力の選手になりたいなと思いますね。それは強い相手でないと発揮されたいと思うので、川崎はもちろん優勝を狙える強さがあるので、見せ所かなと思います」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

大阪エヴェッサ 8番/SF 角野 亮伍(取材日:2020年10月6日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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