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バスケット ボール コラム 2019年10月23日

【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 3】3Pシュートがより大きな意味を持ちそうな今シーズン

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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中国で行われたFIBAワールドカップの取材で、多くの国が3Pシュートを重視していることを認識できたが、B1も追随する方向に進みつつある。台風による試合順延もあって試合数にバラ付きがあるとはいえ、昨季よりも1試合平均の3Pシュート成功数が増えているチームが9つある。

さらに、昨季9本以上決めたのは千葉ジェッツと名古屋ダイヤモンドドルフィンズのみだったが、今季は10月20日の試合終了時点で5チーム。第4節の9試合では8チームが10本以上を成功させている。ジェフ・ギブスと竹内公輔を故障で欠いた宇都宮ブレックスは、シュート力が武器の橋本晃祐の出場時間増でより広くスペースを使えるようになった結果、シーホース三河との初戦で15本も成功させたことが決め手となって勝利をゲット。平均9本は千葉と並んで4位タイの数字である。

また、6勝1敗と開幕ダッシュに成功した京都ハンナリーズは、3P成功数9.57本がB1で2位の数字を残しており、元日本代表の新戦力、松井啓十郎がここ5試合で23本決めるなど好調。アルバルク東京を破った19日の試合では14本も決めている。4連勝のサンロッカーズ渋谷も9.4本と3番目に多い数字なのは、石井講祐、田渡修人というシューターが加わったことが大きい。さらに、レバンガ北海道から移籍してきた野口大介(40%)と関野剛平(36.8%)の調子がいいことも、プラスに働いていると言えよう。

ちなみに1位はどこか? 答えは2連覇中の王者アルバルク東京の9.6本。故障者続出の影響でここまで3勝2敗と厳しい戦いを強いられているが、全試合で最低8本の3Pシュートを決めている。昨季B1最高の9.3本だった名古屋ダイヤモンドドルフィンズはここまで7.3本と減少しているものの、4勝2敗とスタート自体は悪くない。

今季は始まったばかりだが、3Pシュートの確率よりも成功数が多いか否かは、勝敗に大きく左右する要素として、過去3シーズン以上に注目することをオススメする。ちなみに、ワールドカップでは、3Pシュートをより多く決めたチームの勝率は64.1%(全92試合中59試合)だった。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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