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バスケット ボール コラム 2019年4月19日

【Bリーグ 2018-19第36節 琉球 vs 滋賀 プレビュー】いよいよ最終節!滋賀はチームの新しい形が見えつつある。琉球はDF戦術を遂行できるかが鍵。

B.LEAGUEコラム by 片岡秀一
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B.LEAGUE 2018−19レギュラーシーズン最終節を迎えた。西地区1位の琉球ゴールデンキングスと同5位の滋賀レイクスターズが対戦する。CSでの優勝を狙う琉球、今シーズンの最終戦である滋賀、両チームの置かれた環境は異なるが、それぞれの目標に向けて白熱した戦いに期待したい。

今季の対戦成績は3勝1と滋賀が勝ち越している。また、昨季まで滋賀に所属していた琉球#3並里成、また、反対に昨季に琉球でプレーした#8二ノ宮康平など、関係性の深いチーム。琉球の佐々宜央HC、滋賀HCのショーン・デニスHCともに、DFを重視するコーチである部分なども関連が深い。

終盤戦で勝ち星を重ねて残留を決めた滋賀。好調の要因として、#12ヘンリー・ウォーカ、#6アレン・ダーラムら、上背は無いが、機動力とパワーのある選手の存在が語られることは多い。チャンスメイクの起点となる彼らの存在は確かに大きいが、#24高橋耕陽、#32狩野祐介らがチャンスを確実に得点に繋げた事も大きい。

また、サイズダウンにより懸念されたディフェンスリバウンドでも見事に対応。直近の試合ではDF%(DFリバウンドの機会における取得率)で相手チームを上回る事も多く、勝利を掴み取る要因の一つとなった。勿論、運動量が豊富なオフェンスの影響で、オフェンスリバウンドを獲得する機会が多いという側面もあるが、DFでもチームとしてケミストリーを構築していると言えるだろう。

両チームの対戦では、並里選手がピック&ロールを使用する際の攻防に注目だ。並里選手に激しく守れば、変幻自在なパスがコートの何処にでも的確に飛んでくる。また、スペースを与えない為にSwtichを選んだ際にも、並里選手は特筆すべき1対1の能力を持つ。事実、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦では、外国籍選手とのマッチアップで圧巻の突破力を披露。重要な場面で得点を重ね、ひいては延長戦での勝利へと繋げる原動力となった。

また、琉球側としては、DFにおける戦術遂行度が重要だ。たしかに、各チームのオフェンス戦術は異なるが、失点の可能性を減らすために選定した戦術をチーム全員で体現する事は琉球の生命線。その精度が高ければ高いほどCSの対戦で活きるはずだ。

順位やポストシーズンの動向に影響がしないゲームではある。しかし、各チームにとって重要な試合である事には変わりない。最終節では、両HCのゲームプランにも注目したい。

代替画像

片岡秀一

埼玉県草加市出身。1982年生まれ。 ゴールドスタンダード・ラボの編集員としてクリニックレポート、記事の企画・編集や、クリニックなどの企画運営をし、EURO Basketball Academy運営も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。

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