【2017-18 B.LEAGUE NOTEBOOK 30】ミニインタビュー：古川孝敏（琉球ゴールデンキングス #51）

昨季のチャンピオンシップでMVPとなったスイングマンは栃木ブレックスを離れ、琉球ゴールデンキングスで新たなチャレンジに挑んだ。しかし、序盤に故障で戦列から離脱するなど、アップダウンの大きいシーズンを過ごすことになった。それでも、琉球のセミファイナル進出に貢献したのは、クォーターファイナルの名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦を見れば明白。終盤の攻防で競り負けた千葉ジェッツとの第2戦の後、悔しさを噛み締めながらメディアに対応する古川に話を聞いた。

Q　どんなゲームでしたか？
「（大きくため息をつきながら）まあ、こういうチームの状況かなと。勝ちきれない。あのような試合に勝てない、こういう相手に勝てない、というのが現状かなというところです。ここで負けて終わりましたけど、最後の2試合、絶対に無駄にしちゃいけないところだったので、まあ本当に残念だなと思います」

Q　この1年でできたこと、次にステップアップしなければならない点は？
「本当にチームとしては1年を通して、自分たちがやりたいバスケットを作り上げてこられた部分は大きくあると思います。そこは本当に自信を持ってやってきたわけだし、自分たちを信じて、チームを信じてやってこられたのも、結果として出せた部分だと思う。でも、チャンピオンシップになってからうまくいかない部分があるし、もっと成長できる部分もある。こういったギリギリの戦い、相手にどう勝つかという点で難しい試合でした。そこでどう戦っていくかがチームとして、まったく同じメンバーでどうなるかは正直、何がどうなるかわからない状況でもある。そういった意味で今シーズンが終わってしまったのは悔しいですけど、そういったことをチームとしてどんどん作り上げていかなければいけない。個人としては、シーズンを通じてチームにもっともっといい影響を与えられるようなプレーヤーになれればとは思いますし、もっと成長したいな、しなきゃいけないと思っています」

Q　成長を求めて琉球に来たと以前言っていましたが、琉球を選んでまちがってなかったと思えますか？
「それはもうまちがいないです。新しい環境で、新しいバスケットをする中で、新しく見つめ直す部分も結構ありました。でも、まだまだ。チームに対してもっともっと与えられることがあると思うので、そこは失わずにチームを作り上げていく中でやれることがあると思いますし、残念だなというところもありましたね」

Q　今日もファンが、パブリック・ビューイングも多くの方が駆けつけました。ファンの声援に対してどんな思いがありましたか？
「結果的にここで勝てなかったというのは、申し訳ない気持が大きいですけど、1年を通してホームゲームは常に満員の状態で、多くの方に支えていただきました。今日もアウェイの中でも多くの方に来ていただいて、クォーターファイナルもファンの方々に勝たせていただいたなと、すごく感じるところがある。皆さんあっての僕らなので、まちがいなくファンとかブースターということでは同じチームメイトとして戦ってくれた仲間だったかなと思います」

Q　キングスに入って改めて自分が成長できた部分と、キングスに入ったからこそ感じたもっと高めなければいけない課題は何でしょうか？
「いろいろあって難しいんですけど、自分のよさというのを少し失いがちだったときがあったので、そこはまだまだだなと思います。そこは去年、今まで作り上げてきた自分の力を発揮していきたいと思いますし、コンスタントに出していかなければいけないのかなと。そこはぶれずにやっていきたいですし、うちのバスケットスタイルはボールピックが多い、ボールを動かして、動かしてディフェンスを揺さぶる中での判断というところは、今までと違ったスタイルだったので、少し自分にとってプラスになったのかなと。それに関してはもちろん完璧でないですから、うまくいかないこともありますし、もっとやらなければいけないというのが強い気持ですね」