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今季、カープのトレンドとなっているのが育成出身選手の躍進です。
外野手として113試合に出場している大盛 穂は2018年育成ドラフト1位入団の選手で、同じく外野の一角として、交流戦から夏場まではトップバッターとして起用された名原 典彦(2022年育成1位)、一軍で94試合に出場し、捕手としてはチーム最多の91試合で守備に就いている持丸 泰輝(2019年育成1位)らが定位置争いに参戦。
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9月に入って3本塁打と長打力も秘めた内野手として頭角を現してきた佐藤 啓介(2023年育成2位)や、ユーティリティープレーヤーとして存在感を発揮する二俣 翔一(2020年育成1位)なども一軍で出場しています。
そして、シーズン代走盗塁数の日本新記録を樹立した辰見 鴻之介も、東北楽天の2022年育成ドラフト1位入団の選手です。
投手でも、左肘の故障での離脱が残念ですが、ブルペンの一角に定着して36試合に登板した辻 大雅(2022年育成3位)や、9月11日の横浜DeNA戦で待望の一軍デビューを果たし、3試合無失点の投球を見せている杉田 健(2023年育成1位)がいます。
もはや育成出身の選手はチームに不可欠な存在となっていますが、今回は来季以降の支配下登録が期待される主な育成選手の今季成績を調べてみました。
投手で支配下契約にもっとも近そうなのが杉原 望来(2023年育成3位)で、今季はファーム・リーグ(以下全て同じ)で、主にリリーフとして25試合に登板して3勝1敗1S、防御率0.57の好成績。キレのあるストレートとスライダーが武器のサウスポーで、夏場以降は試合終盤の大事な場面でも起用されています。
2023年のプロ入団時は支配下契約でしたが、昨年オフに戦力外となり育成として再契約した河野 佳も、今季24試合に登板して7勝3敗1S、防御率2.15と好成績を残しています。
一軍でも通算21試合登板の経験を持つ右腕ですが、今季は14試合が先発登板で投球回数も100イニングを超えており、入団時から黒田博樹現球団アドバイザーが、その潜在能力を絶賛した本格派右腕が、再び一軍のマウンドでその勇姿を見せる日も近いかもしれません。
小船は今季6試合に登板して0勝1敗、防御率1.59、竹下は3試合登板で1勝1敗、防御率0.00を記録していますが、2人とも昨季のプロ1年目は11試合に登板しており、シーズンの登板数は減少しています。
小船はプロ入り後、全てリリーフ登板で、徐々に結果も残しつつあります。竹下は1年目から先発マウンドも経験していますが、今季の初登板では自身のボークや味方の失策にも足を引っ張られて失点するなど、まだまだ課題が多いようです。
もう1人、カープアカデミー出身のアリアは、今季ファーム・リーグでは全てリリーフで16試合に登板していますが、防御率13.50で与四死球も多く、まだまだ荒削りな感は否めません。
有望選手の多くが支配下契約を勝ちとった野手陣では、カープアカデミー出身の選手の覚醒が期待されています。
内野手のラミレスは、今季69試合に出場して打率.265、5本塁打、30打点をマーク。身長191センチ、体重124キロの巨漢で、力強いスイングからの飛距離や長打力には定評があり、確実性を増せば、得点力不足に苦しむチームの救世主になれるかもしれません。
一方、外野手のロベルトは、45試合出場で打率.223、0本塁打、2打点と、ややアピールに欠ける成績となっています。
日本人選手でもっとも数字を残しているのが岸本 大希(2025年育成2位)で、ルーキーイヤーから二塁のレギュラー格として、今季88試合に出場して打率.248、20打点をマーク。32盗塁はリーグ西地区のトップの成績で、独立リーグ出身の24歳は、来季が勝負のシーズンになりそうです。
その他、捕手の安竹 俊喜(2024年育成3位)は29試合出場で打率.176、7打点、小林 結太は33試合で打率.157、5打点と、まだまだ二軍で実績を積むことが必要なようです(成績は全て9月18日終了現在)。
文:大久保泰伸/写真:産経新聞社
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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