人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

野球 コラム 2026年9月11日

菅野智之、「12勝」の価値:低迷ロッキーズで際立つ存在感

MLBコラム by 山田 結軌
  • Line

ヤンキースタジアムで先発に備える菅野

結果の伴わない、苦しい投球内容が続いている。しかし、価値ある評価されるべき数字がある。ロッキーズ菅野智之(36)の今季をどう評価するべきだろうか。

9月9日(日本時間10日)のヤンキース戦は6回4安打5失点。2本塁打を許し、9敗目(12勝)を喫した。

メジャーリーグ中継2026

「調子自体は良かったですし、ただフォアボールが絡んでの失点になってるので、特に3
回。あそこはしっかり反省しないといけないなと思います」

3回に満塁被弾で0−5とリードを許した。2回にはソロ。2球に泣いた登板だった。3回の本塁打以降は10打者連続でアウトを重ねた。それでも「(失点しながら)長いイニングを投げるのが先発の仕事じゃないですし、やっぱり0点で5イニング投げていた方がいいと思う」と振り返った。

8月11日の12勝目以降は5先発で0勝4敗、防御率9.38と苦戦。シーズン終盤に入って数字は明らかに下降している。

ロッキーズは9月9日終了時点で55勝90敗。勝率.379のチームで菅野は26試合に先発して12勝9敗、防御率5.30。自身の12勝だけでチーム総勝利数の21.8%を占める。さらに菅野が先発した26試合でチームは15勝11敗。ロッキーズ全55勝のうち15勝、27.3%が菅野の登板日に記録された。

シーズン全体では大きく負け越すチームが、菅野の先発日だけなら勝ち越している。昨今、投手の勝ち星を重要視しない考えが主流となりつつあるが、勝ちは勝ち。チームの勝利に貢献した証に変わりない。


<

好調期もあった。負傷者リストから復帰した7月18日から31日まで3先発3勝0敗、防御率2.95の好成績。18回1/3でわずか1四球。持ち前の制球力が光った。

一方、スタットキャストの評価は決して明るくない。ベースボール・サバントでは強い打球を許す割合や期待防御率などで低い評価が並ぶ。9月9日終了時点で被本塁打は29本。昨季もオリオールズで33本を許しており、長打を浴びやすい傾向は続いている。

ヤンキース戦でも、その両面が出た。3回2死満塁でジョージ・ロンバードJr.(21)にスライダーを本塁打にされ、菅野は「球種の選択を間違えたと思います」と悔しがった。

ただし、その後は相手打線が低めの変化球を見極めていると察知し、低めのフォーシームをストライクゾーンへ配球する攻めに変更。満塁弾後は10打者を連続で退けた。

今季、あと2~3度の先発が見込まれる。自身の勝ち星とチームの勝利のために投げる。メジャー2年目を力強く締め、3年目につなげる好投を目指す。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ