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野球 コラム 2026年8月29日

【広島好き】西川篤夢が一軍デビュー。そこで前田智徳、鈴木誠也らカープで高卒1年目にデビューした野手を調べてみた

野球好きコラム by 大久保泰伸
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西川篤夢(カープ)

8月21日の巨人戦に西川 篤夢が9番・ショートでプロ初スタメン出場しました。結果は2打数無安打、1失策でしたが、18歳7カ月でのプロ初スタメンはドラフト制以降、カープの高卒新人野手では、1971年の守岡茂樹(18歳3カ月)に次ぐ2番目の年少記録です

神村学園高等部伊賀からドラフト6位で入団した西川は、8月12日の東京ヤクルト戦に代打でプロ初出場を果たし、18日にはプロ初安打を記録しています。低迷が続くチームで、フレッシュな選手の台頭は明るい材料と言えますが、今回は平成以降で高卒1年目から一軍出場を果たした主な選手について調べてみました。

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前年に元号が変わったばかりの平成2年、1990年に一軍出場を果たした高卒ルーキーが前田 智徳でした。熊本工業高校からドラフト4位で入団した前田は、同年の6月6日のヤクルト戦に6番・センターでプロ初出場を果たして4打数2安打1打点を記録。

この年は56試合に出場して打率.256、0本塁打、5打点でしたが、開幕スタメンとなった2年目の1991年に開幕戦、先頭打者本塁打を放ってレギュラーに定着。1995年のアキレス腱断裂など、故障にも苦しんだ現役生活でしたが、24年間の現役生活で通算2119安打を記録し、生涯打率.302をマークするなど「孤高の天才」として球団史に名を残しました。

前田のデビューから約10年後、世紀末に近い1999年には東出 輝裕が高卒ルーキーとして一軍出場を果たしました。敦賀気比高校からドラフト1位で入団した東出は、5月11日の巨人戦に2番・セカンドでプロ初出場。3回の第2打席に巨人先発・入来祐作から二塁内野安打を放ってプロ初安打も記録しています。

この年は78試合に出場して打率.227、7打点、8盗塁を記録すると、プロ3年目の2001年には140試合全試合出場し、一軍では14シーズンで通算1366安打を記録。引退後も一軍打撃コーチや野手総合コーチなどでチームに残り、現在は二軍打撃コーチを務めています。

2000年代に入ってチームが低迷期に入ると、目立った高卒ルーキー野手はなかなか現れませんでしたが、2013年にその後のチームを大きく変える選手が登場しました。

二松学舎大学附属高校からドラフト2位で入団した鈴木誠也は、1年目から二軍でレギュラーとなり、ウエスタンリーグで打率.281をマークして9月に一軍初昇格。14日の巨人戦に代打で一軍初出場を果たしました。

自身3試合目の出場となった同カードでプロ初安打、初打点を記録しましたが、1年目の安打はこの1本のみで、11試合の出場で打率.083、1打点に終わっています。

その後はプロ4年目の交流戦で2試合連続サヨナラ本塁打を放ってブレイクを果たすと、主軸打者としてリーグ3連覇に貢献し、21年までの9年間でNPB通算937安打、打率.315、182本塁打、562打点を記録。

2022年からはMLBシカゴ・カブスに移籍し、昨季は日本人選手として松井秀喜、大谷翔平に次ぐ史上3人目の30本塁打100打点に到達するなど、「MLB日本人選手歴代最強の右打者」の評価を受けています。

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現在もチームに所属する選手では、2017年に坂倉 将吾が高卒1年目から一軍出場を果たしています。ルーキーイヤーからフレッシュオールスターに出場するなど、この年リーグ優勝した二軍の主力となり、シーズン終盤の9月23日の巨人戦に代打でプロ初出場。

1週間後の横浜DeNA戦でプロ初安打、初打点を記録して1年目の成績は3試合出場、打率.250、2打点でした。その後はプロ6年目の2022年には三塁にコンバートされて全試合出場を果たすなど、捕手と内野手起用を繰り返しながら主軸打者に成長しています。

2019年の小園 海斗は、6月20日の交流戦・千葉ロッテ戦に1番・ショートでプロ初出場。第1打席でいきなりレフトへ安打を放ってプロ初安打を記録し、7月のフレッシュオールスターでは先頭打者本塁打を放つなど、5打数2安打1打点でMVPを獲得。

ルーキーイヤーは58試合に出場して打率.213、4本塁打、16打点をマークしました。プロ7年目の昨季、打率.309、出塁率.365で、首位打者、最高出塁率のタイトルに輝くなど、ここまで通算790安打を記録しています。

2024年のシーズン最終戦で一軍初出場、初スタメン、初安打をマークした仲田 侑仁は、沖縄尚学高からドラフト4位入団の選手ですが、その後一軍出場はありません。西川はここからどんな野球人生を歩むのか、注目したいと思います。

文:大久保泰伸/写真:産経新聞社

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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