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ヤンキース戦先発直前でブルペンで投げる山本
エースがエースたるゆえんの投球だった。ロサンゼルス・ドジャースの山本 由伸投手(27)が7月19日(日本時間20日)のニューヨーク・ヤンキース戦に先発。
前夜が雨天順延となり、振り替えられたダブルヘッダーの第1試合で9回4安打2失点、無四球、7三振の完投勝利で10勝目(6敗)を挙げた。
「もともとマウンドに上がる時はダブルヘッダーのことはあまり考えず、いつも通りの気持ちで試合に入りました。結果的にダブルヘッダーの日に9回まで投げられたことはすごく良かったと思います」
第2試合はリリーフ投手陣で継投するブルペン・ゲームが予定されていた。投手陣の負荷を助け、誰も消耗せずに勝利の立役者となった。
「無駄な力みなく投げていけました。良いコースに行っていたので、早く結果球になったり、良いピッチングにつながったと思います」
打者30人に対して、初球ストライクは21度。ストライクゾーンへ投げた確率は、50%をマーク。今季のメジャー平均47.6%を上回った。積極的にストライクゾーンに投げる制球力が安定すれば、スプリットなどのウイニングショットを空振りさせることができる。ボールゾーンを空振りさせるチェイス率は、35%だった。
「やっぱり9回を投げきるとブルペンを助けたり、結果以上にいいことがあると思うので、できればたくさん投げたいけど、そんなにうまくいくことばかりではないので、いつも通り頑張りたいと思います」
山本の繰り返す「いつも通り」。登板間のトレーニングや丁寧なキャッチボールを続けるからこそ、平常心で臨むことができる。
先発前日、練習から引きあげる山本
「もちろん良い部分も悪い部分もたくさんありますし、しっかり振り返ってまだ半分あるし、最後は大切な、大事なポストシーズンが始まるので、ここからどんどん調子を上げるきっかけというか、そこにつなげたいと思います」
今季99試合目だが、山本は「まだ半分ある」と表現した。つまり、ポストシーズンを戦う10月の1カ月は想定済み。いまから8、9、10月の3カ月間を戦う心構えができている。
「しっかり1試合1試合に集中して行くことが、そういった(チームメートの)カバーというか、結果的に良いことをたくさんチームに与えられると思う。とにかく集中していきたい」
実直に目の前にある練習を積み重ね、試合に臨む。「いつも通り」を繰り返す。ワールドシリーズ3連覇の偉業に向け、山本は毎日を地道に進んでいる。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
Instagram
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