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野球 コラム 2026年6月19日

千賀滉大、最悪のち復活の兆し

MLBコラム by 山田 結軌
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千賀滉大(メッツ)

考え得る限り、最悪の立ち上がりだったかもしれない。メッツの千賀滉大投手(33)は6月16日(日本時間17日)、レッズ戦(シンシナティ)でメジャー復帰した。

当初は、もう一度マイナー3Aでリハビリ登板をこなす予定だった。しかし、先発右腕のクリスチャン・スコットが右股関節を痛め、15日(同16日)に負傷者リスト(IL)入り。先発投手が足りない事情もあり、千賀が前倒しで先発した。

「久しぶりの登板というのもありましたし、自分のやらなきゃいけないことがうまくまとめられなかった」

1回。四球、四球、3ラン、2死後にソロで4失点した。

「本当に登板が急遽決まってから、その気持ちを作り直したんですけど、やはり自分のパフォーマンスをすることを考えるだけが僕の取り柄かなと思っていたんですけど、それ以外の部分をいろいろ考えてしまったなというのが初回に出た、そのまま表れたんだと思います」

2回以降は持ち直し、復活の兆しをみせた。3イニングで2四球を与えるも無安打、無失点。最速97.9マイル(157.6キロ)をマークするなど出力が戻った。

腰椎の炎症により、4月28日(同29日)に15日間のIL入り。6月9日(同10日)には、球団が「右腕の尺骨神経の炎症」により、当初予定されていたリハビリ登板を回避したことを発表していた。

しかし、10日(同11日)の2Aビンガムトンの一員としてヤンキース3Aサマセット戦に先発し、6回で75球を投げ1安打1失点、2四死球、5三振。最速は96マイル(154.5キロ)で状態を上げていた。

「感覚的にもすごいいい状態ではあるのかなと思っているので、また出番があれば自分のピッチングをするだけだと思っています」

マイナー戦でリハビリ登板した千賀

初回の結果は悔やまれるが、2回以降は次回登板への好材料。ナ・リーグ東地区の最下位に沈むメッツとしては、先発ローテを守り抜いてほしい。

地元メディアから「ケガのリハビリを終え、健康な状態でローテーションの一角としてシーズンを終える自信はどのくらいあるか?」と問われた。

5年7500万ドル(約120億円)を結んだが、ローテを通年で守ったシーズンは1年目だけ(29先発166回1/3、12勝7敗、防御率2.98)。過去2年は、右肩や左ふくらはぎ、右太もも裏などの負傷に悩まされた。スターンズ編成本部長は、フルシーズンでは計算できない旨の発言をしたこともある。

「しっかり登板間でいい状態を作れれば、いけるとは思います」

今季もすでに1カ月半、離脱してしまった。しかし、シーズンはまだ半分以上、試合数が残っている。千賀には、巻き返しの時間がある。

文:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
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