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ドジャースは「MVPトリオの活躍」「先発投手の球数」、ブルージェイズは「シャーザーの出来」。ワールドシリーズ第3戦、3つのポイント
MLBコラム by J SPORTS 編集部大谷翔平(ドジャース)
ワールドシリーズは、ポストシーズンに入って打線の豪打が猛威を振るっているブルージェイズが大量得点で第1戦を取ったのに対し、第2戦は先発の山本由伸が完投勝利を挙げる快挙を達成したドジャースが勝利しており、両チームがそれぞれ強みを発揮するなか、1勝1敗の五分で第3戦を迎えることとなった。
今後の3試合が行われるロサンゼルスの『ドジャー・スタジアム』に舞台を移した第3戦では、ドジャースはタイラー・グラスナウ、そしてブルージェイズはマックス・シャーザーが先発マウンドに上がるマッチアップとなるわけだが、現地ではこの第3戦の注目ポイントをどう見ているのだろうか。
『MLB.com』は現地26日、「五分で迎えるフォール・クラシック第3戦で注目すべき3つのポイント」と題した記事を掲載し、この第3戦で注目すべき点について言及している。
記事を投稿したウィル・リーチ記者は、最初の注目ポイントとして「マッドマックスは、もう一度最高の試合を見せられるか?」という小見出しをつけ、アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ第4戦で先発登板し、チームを勝利に導く好投を見せたシャーザーの名を挙げた。
記事では、シャーザーがレギュラーシーズン終盤に入り、9月の月間防御率を10.20とし、ワイルドカードシリーズでロースターから外れながらも、大一番で遂げた復活劇の顛末について振り返り、「それでも、マウンドに立ったシャーザーが“以前の”姿だったというのは、まだ無理があるだろう」とした。
「まず、彼は5回2/3を投げて2失点、5奪三振4四球としており、“圧倒的だった”というよりは、幸運にもピンチを切り抜けたという感じだった。果たして、これがスーパースターの揃ったドジャーズ打線に通用するのか?」。
「シャーザーは、リーグチャンピオンシップシリーズにおいて良い投手であり、不可欠な存在だった。しかし、彼は全盛期のシャーザーではなかった」と論じている。
同記者は2つ目の注目ポイントを「ドジャースのビッグスリーは軌道に乗れるのか?」としており、大谷翔平、ムーキー・ベッツ、そしてフレディ・フリーマンのMVPトリオが本調子を発揮していない点を指摘。
記事ではこの3人について、「彼らはこのポストシーズンで、本当に目覚ましい活躍を見せているわけではない」と前置きした。
その上で、「ワールドシリーズで、彼らは21打数4安打2打点としている。ポストシーズン全体で見ても、リーグチャンピオンシップシリーズ第4戦でのオオタニによる爆破的な活躍を勘定に入れてさえ、142打数34安打で、MVPには程遠い打率.239となっている(ベッツとフリーマンは2人合わせて12試合で、1本塁打、7打点)」。
と3人の数字を振り返りつつ、「ブルージェイズは確固としたオオタニ対策を講じているように見えるだけに、これは特に懸念事項だ」とし、「ドジャースの先発ローテーションは、今のところ上手く成果を上げている。しかし、ドジャースはMVPトリオで相手を打ちのめすべきなのだ。今のところ、そうはなっていない」と論じている。
同記事での3つ目のポイントは「ブルージェイズはドジャースのブルペンに到達できるか?」という点。
リーチ記者はブルージェイズにとって「最良のケースは、第1戦でブレイク・スネルと対戦したときのように、先発投手を消耗させ(早い段階でブルペンの投手を引き出す)こと」であるとコメント。
そして、「最悪のケースは、第2戦で目の当たりにしたように、ドジャースのブルペンに全く到達しないこと」とした上で、この第3戦では、「グラスナウを攻略する(そして、できるだけ早い段階で降板させる)ことが特に重要となる」と伝えた。
それは「単に強打するだけでなく、ジョージ・スプリンガーが打席に立った試合開始直後から、カウントを長引かせ、投球数を増やして彼を疲れさせることを意味する」と論じている。
J SPORTS 編集部
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